　悪役令嬢といえば、取り巻きだ。

　正義に歯向かう時は数の力で押し切るのが理想ね。

　だから、人脈を強化する事にした。

　いざという時にさくっと呼びつけられる子分を、いっぱい増やしておかなくちゃ。

　でも、いきなり貴族令嬢たちで試すのは怖いわね。

　失敗しても心が痛まない人達を子分にしましょう。

「ねーちゃん。今日の出来事を知らせにきたぜっ！」

「しんえいたい、そのに、はせさんじましたーっ」

「あーっ、ずるい。僕もお姉ちゃんとお話するっ！」

　うふふ。

　私のカリスマをもってすれば、子供なんてちょろいもんね！

　この技術を応用して、貴族令嬢もとりこむわよっ！

「まあ、ノエル様ったら、子供のように遊びに誘ってくださるなんて。楽しそうですわね。うふふ、可愛い」

「ノエル様はちょっと子供っぽいところがありますのね。そんな所が、可愛いですわ。保護欲が湧いてきましたわ。お世話したくなっちゃう」

　人は集まったけど。

　あれ？

　なんか、思ってたのと違う。

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