第5話 彼との日記

部屋へ入ると、彼からもらった日記をゆっくりと読む。


ー七月二十日 木曜日


この頃思うんだが、僕のせいで君の友達が疎遠になったり、仲が悪くなってるようなら人に対して、かたっぱしから悪く思うなよ。

人につられて悪口言うやつもいるし、調子合わせて仕方なくその仲間に入ってくるやつもいるから。

何かあればすぐに言ってくれ〜。

この前の質問の答えになってるかな。

 〜~~~~~~~~

私が友達のことで悩んでいる、という話をしたそれに対する答えだった。

私は、

ー今度から気をつけます。

と書こう。


返信〜〜〜〜〜


今日は一日、ありがとう。

とても楽しかった。

映画を見るのとても久しぶり…。

おもしろい映画だったね。

海外にあんな感じの映画があるんだ~。

笑っちゃったね。

とても混んで、少し疲れたけど、平気!!平気!!


私もなべ君も普段からバスケで鍛えてるもんね。

又、四人で遊びに行きましょう。

よかったら勉強も教えてください。

中間、期末試験の時は助かりました。

ありがとう…。

そういえば、そろそろ、バスケの夏の大会、

先輩方の最後の試合だよー。

少し寂しくなるね。

男バスは強いからいいけど…。

男バスと一緒に−勝つ−

と皆、言ってるけど…。

−Fight"です。

〜~~~~~~~~

私の気持ちを少しだけ伝えることが出来そう。

なべ君は頼れるいいひと。

私にとって特別な存在であった。

幸せな気分で今日一日が終わりそうだ。

そんなある日、私達の生活が一変したのだった。



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