14 ドS



「なんでびゃくくんがここにいる訳?」


数分後。ロフトだか屋根裏部屋だかなんだかわからないとこからハシゴを使って降りてきた白が俺の前に座る形になった。


「その話しよりまず、らんに言うことは?」


ハシゴから降りてきた友人、夏季 なつき びゃくは周りからキャーキャー言われるほどの美少年で人当たりは良いが特定の人などの一部の人にはドSを発揮する恐ろしい人である。


「え?ごめんなさいとでも言うわけ?この私が、このクズに?」


「あぁ?なんだって?」

と言う白はどこから出したかわからないがハリセンを持ってメンチを切っていた。


流石に俺を侮辱するかなでもこの素直クールでかつ負けず劣らずのSな性格の持ち主である白が相手じゃ分が悪いだろ。サスガニ


「うぅ」


「ふっ、こんな脅しで身を引くようじゃ控えめに言って、お可愛いことで」


怖い笑顔で脅しをかけられた奏は流石に身を引く訳でもなく。


「そんなわけないでしょ?この私がアナタごときに」


この美少年と美少女のドS対決はどうなるのやら。


「本当にお前は」

と言いながらハーと白はため息をつく。


アナタに言われたくないです」

とすかさず反抗する奏。


「嵐に言うことは?」


「このクズに?」


おいおい、クズってさ、なんべんも言われると傷つくぞ俺。


「へ〜」


白が怖い笑みを浮かべると


パッシーン


と気持ちいい音が部屋に鳴り響く。


「痛いんだけど、普通ハリセンで叩く?普通」


「あぁ、叩かないなぁ、普通はね」


と更に怖い笑みを浮かべる。


怖いよ!白、ほんとに一度ロックオンにした人には怖いよ!いやさっきから俺怖いしか思ってないような?


「謝らないから悪いんだよ」

と言う白に


「私は謝らない」

と反論する奏。


そろそろ本題に入りたいよ、マジで

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