09 北北東を目指して
ぼく達は今貨物列車に客車をつけてもらい閻魔丁へと向かっていた。
「そういえばなんで凪が地獄(ここ)にいるの?」と青空
青空とは小学校からの知り合いで今は別の高校に進学しあまり会うことが少なくなったが今でも仲がいい昔からの友人である。
髪は空色混じりの黒でその髪に青い翼の髪留めを止めていていつ見ても印象強い。それに顔が美形なため笑顔を見せれば大抵の女子は撃たれ死ぬだろう、が中身が子供ぽいために無駄美人と評されることもしばしば。
「ねぇ〜凪〜〜、話し聞いてる〜?」
「うぅ」
いくら昔からの友人とはいえ”異性”が目の前にいるとなんというか慣れない。
「なぁ、お前本当に女なんだな」
ぼく達の会話に飛沫が割って入ってきてそのまま飛沫の方を話すことにしよう。(青空の話しはスルー)
「はい、女です」
ぼくは飛沫の問いをそのまま素直に返した。
「そうだよ、凪は女だよ・・って何故ここにいるのさ、凪〜」
先程の話しになるがぼく達は鹿の血を浴びたために銭湯に行くことになりその時ぼくが女湯に入ろうとしたところ飛沫がぼくのことを男の子だと勘違いしていたらしいことが発覚した。
なんか悲しい、(男と間違われてスカート履いてたのに)そういえば地獄に来てから知らない者(ひと)にも”ぼく”っていう一人称で話してたからなー。それが原因だと思われるな。いつもは知らない人には”私”って言っているのに。
まぁ、そのために今ぼくは制服なんだけどね〜(冬服)暑い。
「おい〜無視しないでよ〜、なんで凪は地獄にいるのさ〜」
「そういえばさっきの鹿肉のジビエとかステーキとか美味かったな」
空の話しを聞き流しながら話しを進める。
飛沫がとどめを刺した鹿は上記の通りにぼく達で美味しく食べました。チャンチャン♪
「美味しかったけどやっぱり血をかけられたのはね〜」
ぼくは飛沫に対して苦笑いで答えた。
「ね〜、聞いてよ聞いてってば〜」
急に青空の声が泣く子供のような声を出したので青空の方を向くと半泣きというか目がうるうるして泣く寸前の顔だった。
「ご、ごめんでば青空〜無視してごめんてば」
白(びゃく)の言ってた通りほんと体だけ大きくなって中身は子供のままだな、まぁ〜青(あおい)は青空のこういうところが可愛くて好きとか言ってたし、いわゆるダメな子ほど可愛いてやつだろうか?
「それで?青空は何の話しだっけ?」
ぼくは青空の話しを完全にスルーしていたため何の話しか聞き直す。
「だ か ら!!なんで地獄(ここ)にいるの!!ってゆっとんの!!」
「なんで地獄にいるかって——」
ぼくは地獄の洞窟で目覚めたことそこで飛沫に出会ったことなどを青空に伝えた。
「——それで貨物駅に行って青空と出会った訳なの」
1通りに説明を終えたのでひと息をつく。
「そうなの?」
青空は子供のように飛沫に向かって問いをかけたようで飛沫がそれに答える。
「あぁ、そうだ、今話した通りだ」
「それでいて神器を忘れるとか・・・」
ダメだっと青空はボソッとそう言うとアハハハハ間抜けだ間抜けだ!と笑い転げる。
ほんと泣いたり笑ったりコロコロ表情が変わる人だな〜。
そんなこんなでぼく達を乗せた列車は閻魔丁へと向かて行くのであった。
※
名前 火野 凪(ひの なぎ)
本作の主人公
誕生日 7月5日 穴子の日
年齢 17歳
性別 女
血液型 O型
身長 160㌢
体重 乙女の秘密
所属 富士宮北北高校 2年
部活 弓道
守護星座 蟹座
好きなもの 苺 可愛い物 彼氏 パン
家族構成 母 父 弟
最近の悩み 胸が小さいこと
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