異世界信長 その100回目
安川某
異世界信長1
なんの変哲もない高校生の俺が目を覚ましたらなぜか戦国時代の戦場にいた。もちろん目の前に織田信長がいたので、話をした。
俺は歴史に詳しいから、未来がわかる。
信長が言った。
「今年はお前か、毎年お前みたいな奴がやってくる。多い時には何人も来る。言っておくが光秀はもう処刑したから本能寺は起きないし、猿と家康も念のため斬ってある。残す敵は小田原の北条のみだが、去年きたやつがもうすぐ降服させるところだ。飯も医療も服も未来式の物はすでに見飽きた上、機械は堺の鍛冶屋どもに作らせているところで女子高生は足りとるし俺は年増しか抱かぬ。お前は何をもたらすのか?」
俺は歴史が得意で……。
「ないのか?」
信長がギロリと睨んできて、俺はようやく言葉を絞り出した。
「さ、サッカーしようぜ・・・?」
長い沈黙の後、信長は言った。
「で、あるか」
これが戦国ストライカー信長誕生の瞬間であった。
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