World After DEATH@RELIFE

岸神 黎羅

あらすじ

第一界 第一章 ~生死~


いつもと変わらぬ日常を送っていた主人公 火闇 留師(ヒヤミ リュウジ)は、いつもどうり学校に向かう。

朝礼が始まる頃に下の教室から悲鳴が聞こえた。

その教室にはそのクラスの生徒の死体が転がっていた。ただ一人、広野文博(コウノ フミヒロ)をのぞいて。

その事件のために学校もしばらく休業となった。

この事件において最初に疑われたのが隼前 賢耶(ハヤサキ サカヤ)という火闇の同級生。

彼は自ら犯人だと名乗ったが、アリバイがあるために釈放された。


1からの捜査となった警察は市民に情報提供をよびかける。

たまたま火闇がその事件の真相を知る人物に会ったが、火闇はその人間を犯人として警察に通報した。

その男の名は神 龍(シン リュウ)。

彼は警察に犯人は死神だと答えるが、警察は信用せず、彼を逮捕に踏み切ろうとするが、彼のもつ不思議な力に警察は臆し、彼を解放した。

彼は去り際に、隼前賢耶を解放するように呼び掛ける、それの影響もあってか、隼前は留置所から解放された。


その後警察は、馬鹿馬鹿しく思いながらも

死神について調べていく。

神龍はその後火闇に会い、この世界に存在する不思議な力について語る。

そして、その力が火闇にもあることを告げ

その力を覚醒させた。

その日の晩、火闇と神龍はその力を使いこなすために公園にむかい、鍛練をつんだ。

その最中に、火闇たちの回りに死神が表れ、火闇はその死神に殺された。



その火闇をよみがえらせようと、神龍はあるものを手にいれようとする。

ありとあらゆる望みを叶える黒い箱=ブラックボックス。

神龍はそのブラックボックスの流通する経緯をあらかじめしらべ、それを奪取した。

そして自宅に寝かせていた火闇をよみがえらせ、その後にそなえた。

この日の夜に火闇は神龍から目的を告げられ、それに協力することを決意する。

その後火闇は寮に帰り、普段の日常へと戻る。


しかし、事件は未だ未解決で、神龍の目的に協力しようにも時間がある状態だ。

そんな中、再び無差別殺人事件が起きた。

メディアでは、その事件により死亡を確認された多くの被害者よりも、よみがえったとされる数名の人間を取り上げていた。


ある日、火闇は暇になったので、神龍のもとを訪ねた。

神龍は火闇に、明命生(メイセイ)について語る

明命生とは、黄色く光る気体のような物体に、コンピューターを通して個人の情報を登録、保存することで、肉体が死んだとしても、明命生が肉体を織り成し、魂がそれに憑依することで現世によみがえる概念(システム)である。


ちなみにこの世界では、魂の寿命は永遠であると肯定されている。

この無差別殺人事件においても、よみがえった人間はこの明命生システムを利用している者達であると神龍は火闇に教えた。

そして、神龍の意向によって火闇もこの無差別殺人事件の犯人を探すこととなった。


二人の調査により、この事件の犯人も死神であることがわかった。

神龍達は、死神を探す。

二人は死神を見つけ出した。

そして二人は死神たちを倒していき、死神を統率している人物に接触しようとしたが、あえなく逃げられてしまう。

しかし、裏牙 天涙の知り合いを通じて、火闇達は、死神の統率者、「タナトス」に会うことができた。


タナトスはそこで、死に対する持論を語る

それは、この死後の世界においても、死という概念が必要であるということ。

つまり、明命生システムの否定だ。

火闇からすれば、今さっき知ったばかりの物がすぐさま否定され、意味がわからなくなるが、タナトスいわく、明命生システムは2020年には既に存在し、それを利用し無限の命を手にした人間がいるという。


タナトスはそのシステムの解明と破壊のために、死神を用いてサンプルを収集し実験していた。

しかし、そのシステムの解明には至らず、それを破壊する術もわからないまま実験は頓挫していた。


そんなところに火闇と神龍が現れた。

そして彼らは戦い、火闇達の勝利に終わる

タナトスは、死の実験を完全に諦めたわけではないものの、一時的にその類いの実験から身を引くことになる。


こうして火闇は少しばかりバトルにおける実力を身につけ、それを改めて見込んだ神

龍は、あらかじめ募集をかけていたPlay Risk Battle(プレイリスクバトル)通称PRBを開催する。


これは、参加者それぞれがもつ地位や名声、能力や財産などを賭けて行うバトルで、勝者は敗者の賭けたものを手にすることができる。


優勝ともなれば、参加者が賭けたほとんどのものを手にすることができる。


ほとんどというのも、この大会では、任意で戦闘前に離脱することができる。


離脱すれば、その時点で勝ち取っていたものの所有権は保護される。


ただし、戦闘中に棄権した場合は敗北と見なされ、賭けたものはすべて失われる。


この大会の開催前日に、神 龍の元に参加者が集められ、この大会で実質的な死者を出さないために、神 龍が明命生の元へ案内し、参加者全員を登録する。


これで、この明命生システムに登録された人間は、いかにして死のうと、再びこの世界に甦ることが出来る。


これは後に現廻方式(ゲンカイホウシキ)と呼ばれるようになる


そして当日、さまざまな死闘を繰り広げながらも火闇はその大会で優勝する。


しかし、神 龍の目的は果たせず、彼の計画は失敗に終わったために、新たな計画を企てるといって、神 龍は月観国を去る。



  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る