第55筆 獣人の国 セルトケ共和国 (勢い召喚あり)
ウィズムのデータベース
セルトケ共和国
議会による政治を行っており、宰相が国のトップである。
宰相は二年に一度変わり、選挙は6月に行われる。
自然資源に優れており、林業、漁業、農業から狩猟、採掘業に至るまで幅広い活躍をしており、アーガラム帝国とは採掘業で業務提携を組んでいる。
獣人族は鳥型、猫科型、犬・狼型、狐型、象型、猿型、牛型、馬型、豚型などがある。
あまり悪い生き物ではないらしい。
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セルトケ共和国はツリーハウスがあったり遺跡をそのまま使ったかのような苔むした石畳に建物と自然と共生している国だ。古都と言われてもしっくりくるものである。
当たり前なのだが……獣耳やん! 獣耳やん!
可愛いい!! 男だろうが女だろうが構わず可愛いい!! ウィズムからデータベースで聞いたけど、
筆が進むねぇ~! はっ! いかん、『
『我が王よ、宜しくお願い致します。』
王とか言われたけど、そんな柄じゃないよ。本当に申し訳ない。
「ごめん、勢いで生み出してしまった! 」
「では私たちはどうすれば……。」
「シン、良い策がある。」
「それは? 」
「シンの影の騎士となれ。お前ら俺の魔法を使うからクシュトラの情報を集めろ。『
~世界の声です~
名も無き獣人族が【八影宮騎士】になりました。
リーダー
コードネーム:鷲頭の一宮
名前:カズール
性別:男
特徴・
参謀
コードネーム:猫耳の二宮
名前:ニノン
性別:女
特徴・獅子化
サブリーダー
コードネーム:狼頭の三宮
名前:サーレイ
性別:男
特徴・神狼化(ヴォルフガング様とのリンク率上昇)
コードネーム:兎耳の四宮
名前:シフォン
性別:女
特徴:月再生と月食化
~斥候~
コードネーム:鼠耳の五宮
名前フェイ
性別:女
特徴:小さきものたちの逆襲
コードネーム:狐耳の六宮
名前:クインシァ
性別:女
特徴:九尾化
コードネーム:馬耳の七宮
名前セプティネ
性別:女
特徴・一角獣の加護
コードネーム:熊頭の八宮
名前:善八
性別:男
特徴:剛刀撃と巨人族の加護
以上世界の声でした。
うわっ、怖いぃぃぃぃ。上位互換機能がとんでもないことになっている!?
全員凄いが、特にシフォンとフェイが気になるな。
「まずは八人に俺の祝福を与える。十二天祝儀。
シフォン、月を再生出来るのか? 」
「はい! 出来ますよっ! 王様っ! 」
「頼む。」
「失いし月は600年の時を超えて復活する。
八聖月再生! 」
「昼間じゃわからないなぁ。」
「月を八個作っておきました。
世界の声様から説明を受けましたが、これで霊界にいらっしゃるイサクさんも喜んでくれると思いますっ! 」
「夜が楽しみだなシン! 」
「そうですね。」
「カズールです。王よ、我らはクシュトラ捜索に向かいます。祝福によって不死になったこと、感謝致します。では、これにて。散開っ! 」
「あっ、ちょっと待って! って行ってしまった。ネックレス渡してない。」
「シンさま、大丈夫です。彼ら付けてましたから。」
「そうなのか。獣人族の宰相に会ってみようか。」
「シンくん、アポを取ったら宿の予約もしておこうよ。」
「了解。」
城には門番がいて彼らに
お宿お宿、お・や・どっ♪
あっ、飽きたって顔をしているな~。そんなこと言わないでくれよ。
旅は結構好きだから世界の宿を見るのは楽しいんだ。
宿はツリーハウスでかなり広い。一つ一つの樹が巨木なのだ。今度はスケッチブックいや、羊皮紙に絵を描いておく。最近、旅の記録を絵にしている。
「やっぱりシンくんは絵が上手いね。色使いも暖かみがあるよ。」
「そうかな。ミューリエのお陰かな。偉大な画家は恋の影響で画風が変わった人がいたんだ。」
「ルーヴル美術館で見たけど色んな画家がいたね。」
「俺はあの先人たちには勝てないよ。特にダ・ヴィンチはね――」
ウィズム、どうした?
「嫉妬してます。」
「嫉妬はクシュトラの食い物にされる。あいつは負の感情が力になるらしい。」
「わかりました。今日は甘えるの……。」
俺の腕をがっしり掴んで倒れ伏した。すやすやと寝息をあげている。
リサーチとかは結構コア回路を使うらしくて
「お疲れさん、ウィズム。」
「無理しないでね、ウィズムちゃん。」
彼女に薄手の毛布をかけてあげ、エリュトリオンで初めて見た月は八個だった。
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