記憶違い?
○●子供の頃の不思議な体験 2話目●○
194 :ななしの生徒さん
エレベーターに乗ったら異次元に行ってしまった、みたいな定番の話あるよね。
あれを小学校低学年くらいのときに実際に体験した話。
中学まで関西地方の某県の古い団地で暮らしていた。
団地暮らしで同じ年の奴は女子ばっかりだったから、俺は同年代で唯一の男子であるSとよく遊んでいた。
たしか夏だった。かなり汗かくまで遊んでた記憶がある。
で、喉が渇いたからSの家に行って麦茶飲もうという話になった。
古い団地についてるんで同じくらい古いエレベーターに乗って、五階にあるSの家に向かった。
(ちなみに俺の家は八階にあった)
それでエレベーターが五階に着いて、扉が開いた。
俺はすぐにはおかしさに気づかなかったが、先を行くSの背中を見ているうちにおかしいことに気づいた。
なんか、めちゃくちゃ廊下が長いんだよね。
一階につき何部屋あったかは思い出せないんだけど、とにかく廊下の先が見えないくらい長くなってる。
消失点だっけ?それが見えそうなくらい団地の廊下が長くなってた。
俺はそのおかしさに気づいた途端に金縛りにあったように全身を強張らせた。
でもSはどんどん先に行っちゃうんだよ。
Sの家はエレベーターがあるところから一番奥の部屋だった。
それでSはどんどんとクソ長い廊下の奥へ奥へと走って行ってしまった。
俺はそれを声も出せずに見送ることしかできなかった。
(思ったより長くなったんで分ける)
195 :ななしの生徒さん
(>>194の続き)
そしたら途中でSの体がクソ長い廊下の床を突きぬけて下に落ちた。
俺は「あっ」って思ったけど、声は出せなかった。
俺はSの体が廊下を突きぬけて落ちたのは、あの長い長い廊下が幻覚?幻影?だったからだ、と思った。
五階の高さから落ちたSは、頭の打ちどころが悪くて死んだ。
しばらく団地の子供たちの間ではメチャクチャ長い廊下を渡ろうとしたら転落死する、って噂で持ちきりになった。
…という風に俺は記憶していた。
でもこの前ふと思い出して二つ上の姉貴に聞いたら、五階から落ちたのは俺だった。
納得行かなくて親にも聞いた。
小二の頃に団地の五階から落ちたけど、奇跡的に両足を折っただけで済んだ、という話を聞かされた。
となるとSの存在も怪しくなるんだが、Sは普通に実在して今も生きているっぽい。
ただ俺が小三のときに一家で夜逃げしたらしい。北海道の方に行ったとか行かないとか。
そういうわけでSにあのときの話を直接聞きたくても聞けないので、今もモヤモヤしてる。
俺の記憶違いだったら、Sを死んだことにしていたのは悪いなと思う。
でもなんでそんな記憶違いをしていたのかがわからない。
あのとき、クソ長い廊下をだーっと走って行くSの背中はハッキリと覚えているんだけど…。
以上が俺の不思議な体験。
196 :ななしの生徒さん
>>194
親しかった友人が夜逃げで突然いなくなって、ショックで記憶を書き換えたとか?
197 :ななしの生徒さん
Sが落ちた瞬間は見た(と記憶している)らしいけど、落ちたあとは見たの?
見てないなら記憶違いなんじゃないかなと思った。
素人意見だけど。
198 :ななしの生徒さん
なかなか不思議度が高くて面白かった。
Sに話聞けたらいいんだけどなー。
194の家族が嘘言ってるってことはないよね?
199 :ななしの生徒さん
>>194は両足骨折した記憶ってあるの?
足に痕とか残ってるの?
200 :194
書きそびれたんだけど、姉貴は長い廊下の噂を知らなかった。
あんだけ子供たちの間ですごい噂になってたのに、二つ上の姉貴が知らないのはおかしいよな?
201 :194
>>197
すまん。落ちた後を見たかは思い出せない…。
でも頭の打ちどころが悪くて死んだ、っていう噂を聞いたのはハッキリと覚えてる。
>>198
うちの家族は変な嘘とかつかないと思う。
冗談言うほど親しいタイプの家族じゃないんで…。
>>199
それがない。
今足を見てみたけど特に痕っぽいものはないみたいだ。
ただ小二のときに食中毒で入院した記憶はある。
202 :ななしの生徒さん
やっぱ194の記憶違いでは。
203 :ななしの生徒さん
Sとやらが生きててよかったじゃん。
204 :ななしの生徒さん
これがSFだったらだれかが時空間を書き換えた影響で・・・とかいう展開になるんかな。
205 :ななしの生徒さん
>>204
妄想乙。
206 :ななしの生徒さん
なんかこう、Sの死が仮に事実だとしても、微妙に諸々の事象が繋がりそうで繋がらないモヤモヤ感があるな・・・・。
207 :ななしの生徒さん
家族はSが死んだことで194がショックを受けていたのを知っているから隠してる、はどうよ。
208 :194
なんか色んな意見聞いてるうちに俺の記憶違いじゃないかなと思い始めた。
Sの死は幼心にめちゃくちゃショックだったのを覚えてるから、もし彼がどこかの地で生きてるならそれでいいんだけど…。
Sの葬式に出たのも覚えてるし、おばさん(Sの母親ね)が泣きすぎて失神したのも覚えてる。
でも記憶違いなんかなーと…。
じゃあなんでそんな記憶を作り上げちゃったのかとか考えだすと頭おかしくなりそうなんで、ここらで消えるね。
じゃあ相手してくれてありがとう。
.
.
.
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。