我がヒロイン観について

 私の小説のヒロインは「お姫様」である。

 この点に関しては、今更言うまでも無いであろう。


 しかし、何故「お姫様」なのか。

 これに関して書きたいのだが……残念ながら、諸君らの意に沿わぬであろう結果が、既に、出ている。


 それは「何故だか私でも分からない」だ。


 小さい時のおとぎ話で憧れたのかもしれぬ。

 記憶の無い頃にお姫様の出る物語を読んで憧れたのかもしれぬ。


 だが、分からぬのだ。

 いくら仮説を並べようとも、ただの一つも「まさにその通り!」と断言出来るものが見当たらない。


 ただ、これだけは言える。

 もし目の前に「お姫様」が現れたのであれば、私はその場で、かつ即座にひざまずくであろう。

 それだけ「お姫様」という崇高な存在は、私を魅了し、かつ抗う気力を起こさせないのである。

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