第89話 ベネズエランスタイルBBQ
先月のことやけど、語学学校のクラスメイト達とBBQしてきた。1年ぶりに会ったけどみんな元気そう。良かった!
前からBBQ やろうやろう言ってたのに、パンデミックでそれどころじゃなくなって、1年越しでようやくできた。長かった。
さて、何度か名前が出てるアンドレスがBBQ上手なわけでして。彼はベネズエラ出身。もうすぐグリーンカードが取れる見込み?らしい。がんばれ。
今回はアンドレスによるベネズエランスタイルBBQ!彼の独壇場でした。笑 たぶん次があったら、次からも独壇場になると思うけど。
火をつける前にそこら辺に落ちてる細い枝を拾う。公園だからなんぼでもある。それを集めてBBQ グリル(これも公園なら大抵ある。グリルがある場所はBBQしていい場所。大抵ベンチとテーブル付。もちろん無料。有料の屋根付きの場所も別にあったりする)に入れる。
油なんかしら?結局よく分からんかったんやけど、とにかく液体の燃料を枝にかけてライターで火を付ける。新聞紙とか燃やすのかと思ったら、「紙を入れると味が悪くなる」とのこと。
ある程度燃えてきたら、燻製に使うようなウッドチップを加える。これは風味付けらしい。へー!
そして食べ物。
まず、主食はもちろん米じゃない。とうもろこしを1人一本丸々焼く。切らないの。かじるの。それだけでお腹いっぱいになった。笑
子ども用におにぎり握って行ったんやけど、皆にも分けたら好評だった。海苔って黒いから嫌がる人もいるんだけど、味の良さは分かる人は分かってくれる。
次に、プランテンていうバナナみたいな食べ物がある。南米ではごく普通のおかずらしい。なんならチップスにもなってて、スナック菓子としてスーパーでよく売ってる。で、そのプランテンも皮ごと焼いて食べる。これは焼けたあとで切って、みんなで分けて食べた。
味は甘くないバナナみたいな感じ。でもほんのり甘くてホクホクしてて美味しかった。芋とはちょっと違う。これをチャイニーズとイラク人と珍しがって食べた訳です。
アンドレス曰く「プランテンにはタンパク質が豊富」らしいんだが、どう見てもバナナやし植物やし豆には見えんのにタンパク質なんか、などと思ってしまってなんか不思議。調べてへんけど。
肉はもちろん牛肉。韓国風の焼肉のタレをゴリ押しした。笑 中国人のアレックスも賛同してくれたから良いの。美味しかったし。
ただ、これ焼いたあとに使うのかと思ったら違った。焼く前に塩振ってタレで軽く漬けこんでから焼いてた。これがまた美味しい。
アンドレスのこだわりはピンクソルト。ヒマラヤの塩らしい。美味しい塩だった。ちなみにオーストラリアにもピンクの塩あるよね。
皆で買い物に行ってからBBQしたんだが、何食べる?と聞かれたから「野菜は?」って答えた。そしたら、「えっ?なんで?」みたいな顔された。ナスとパプリカ買ったんだけど、一個がいちいちでかいしみんなそんなに野菜食べないから大量に余った。そうか、野菜は要らんのか……。
イラク人のシマールはいつもこういう時にスピーカー持ってくる。で、中東の音楽をかけてくれてみんな踊ってたりする。音楽が南米だろうと中東だろうとみんなそれぞれの国のスタイルで踊ってる。踊るのが標準らしくて、たまに求められるとちょっと困る。日本では踊らないの!?ってよく驚かれてまた困る、と。「(踊らないなら)じゃあ何するの」もよく聞かれるけど、せいぜいカラオケやんな。そもそもパーティなんかそんなにしないし。飲み会ともちょっと違う気がする。
シマールに日本の音楽を求められたから、盆踊りでも選んでやろうかと思った。けど出てこなかった。残念。代わりに福山雅治の「家族になろうよ」をかけたら、「きれいで良い曲だね。でもこれどうやって踊るの?」と聞く南米人達。テンポがめっちゃゆっくりやもんな。南米の音楽はどれも情熱的でテンポ良いもんな。
南米人はあくまでも踊らないと気がすまないらしい。
みんな独りモンのせいか、余ったものを持って帰りたくないみたいだった。なのでほぼぜーんぶもらってきた。ありがとう!
コリアンバーベーキューソースももちろん頂いた。笑
6/2/2021
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