第67話 大人しくしてたら生きていけない
こちらでは年功序列なんてものは存在しないと思う。何か間違ってたら相手が年上だろうが先生だろうがはっきり意見するし、むしろそれが普通。年下だから遠慮しろ、なんてことにはならない模様。むしろ自分の意見くらい言えないとアホ扱いされる。
なんなら頭ごなしに怒鳴りまくる日本のブラック上司なんて一発で首が飛ぶらしいです。当然セクハラも然り。
日本だとむしろ被害者が職場を追いやられそうだけど、本来労働者ってこのくらい守られてるべきだと思う。こういうとこから変えないと、ブラック企業は永遠に無くならないでしょうね。
おとなしくしてると本当に馬鹿にされる、てのは本当。ていうかされた。語学学校で。
たぶん馬鹿にされてるなーと思ってた時期に、クラスでたまたま即興で軽くスピーチする機会があった。急だったからその時はものすごく焦ったけど、そこでちゃんと喋ったらみんなちゃんと聞いてくれるし、「海外で語学学校へ行く夢が叶った」と言えばみんな拍手してくれる。そこからさらに一発盛り上げたら、それ以降わたしへの扱いがちょっと良いように変わった。
なので、やっぱり「おとなしい=バカ」とみなされてたのかな、と。(学校では普段そんなに喋る方ではないので)
ついでにアメリカ人の心情としては「英語ができない=バカ」の図式もある。お前ら英語しかできんくせにない言うとんじゃ!と、個人的には思ってるけど。
とはいえ、「I'm just studying English(英語の勉強してるとこやねん)」とでも言っておけば、ガラリと態度が変わって好意的になるから面白いなとも思う。努力してる人のことは認めてくれるらしい。
勉強中だと言っておけば、言葉を優しい物に言い換えたり、ゆっくり話してくれる人もいる。もちろん全く配慮しない人もたまにいるけど、だいたいの人は急に易しくなる。それに、たどたどしくても話そうとすると、大抵の人は聞こうとしてくれる。なのでぜひ機会があれば試してみてもらえれば。
とはいえ、こういうのって日本人の苦手なとこだと思う。文化の違いはどうしょうもないけど、誤解されるのも癪やし難しいな。
01/12/2021
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