最高の夢は目覚めてる時に見る。
優晴
Prologue
思い返せば私の人生で最も私に似合わない1年だったと思う。
「仲間や友人なんて長く付き合うほうが窮屈だ。3年、5年ってどんどん取捨選択していかないと疲れてしまう。」
彼が私に言った最初で最後の______.......。
また思い返してしまった。
気づいたら講義は終わっていて、教授は黒板を消している。
私は板書することがなくとりあえず広げたルーズリーフとペンケースを急いでしまい、次の講義教室を確認する。
今が楽しくないわけではないけれど、時々後ろを振り向いてしまう時がある。
思い出を振り返る事は懐かしくて、あの時は楽しかったと戻りたいと感じることが普通だけれど、私にとってあの1年間を思い出すことは違うこと。
懐かしくて、何故だか泣きたくなる。
どんなに楽しい思い出にもどんなに辛い過去にもかき消されない。
私はあの日を境に何度、彼の連絡先を開いただろうか?
何度、彼に__________と送りかけただろうか?
これは私の人生で最も私に似合わない1年間の話。
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