第47話 答え
「違う…そんなはずはない…」
アンセルは言葉にもしたが、心に引っかかったものは大きくなっていくばかりだった。
「そうだ…。ならば…最初から考えてみよう。最初から…全てのはじまりからだ」
アンセルは真っ青になりながら、全てのはじまりに戻って整理してみることにした。
全てのはじまりである「英雄譚」から考えていけば、感じ取ったその男の正体が真実であるのか分かるような気がした。
厳しい鍛錬と稽古を乗り越えて、かつての魔王のカケラに打ち勝った今だからこそ分かることがあるように思ったのだった。
アンセルは大きく息を吐き、心を落ち着かせてから「英雄譚」について考え始めた。
「しかし弓の勇者は止めを刺すことが出来なかった」と伝えられているが、そこまで追い詰めていながら、なぜ弓の勇者は止めを刺せなかったのだろう?
光の矢に力の全てを注ぎ込んで力が残されていなかったとしたら、ダンジョンに強力な封印の魔法を施せなくなってしまうから違うだろう。ならば、彼の心がそうさせなかったのだろうか。彼を躊躇わせたのは何だろう。人間の世界を滅ぼそうと企む魔王を探し出し討伐するという目的を持って旅に出たにもかかわらず、止めを刺せなかったのである。
その目的が揺らいだのではなかろうか?
魔王が絶対的な悪であり自らが絶対的な正義だと思うことが出来なくなったのではないかと、考えるようになっていった。
「弓の勇者はクリスタルを拾うと一筋の涙を流し、他の勇者の遺体と共に、それを最下層に葬った」と伝えられているが、一体何を思って涙を流したのだろう?
友を亡くしたことによる涙ならば、クリスタルを拾って涙を流すことはない。
クリスタルに封印された者をも悲しむ涙を流したのではないかと、考えるようになっていった。
「弓の勇者がダンジョンを出ると、残された全ての魔力を使い強力な封印の魔法を施した。このダンジョンを外の世界と切り離し、誰も出ることも入ることも出来なくしてしまったのだった」と伝えられているが、何故そのような事が可能だったのだろうか?
世界一の魔法使いであるユリウスが作ったダンジョンに魔法を施すのならば、ユリウスと同じぐらいの力がないと不可能だ。それは剣の稽古を続けたことで、ようやく分かったことだった。相手と対等に戦うには、同程度かそれ以上の力がなければならない。
地中深くにあるダンジョンに、そのような魔法が施せるとしたらとてつもない魔力の持ち主だ。そもそも、弓の勇者は人間である。マーティスも「とてつもない強力な魔法だ」と言っていたではないか。
さらに弓の勇者が優れていたのは防御魔法であったはずなのに、どうしてそのような封印の魔法が施せたのだろう。
本当は「別の誰か」が封印を施したのではないのかと、アンセルは考えるようになっていった。
「一体、どうなっているんだ?
何もかもが、疑わしく思えてくる」
と、アンセルはため息混じりに言った。
疑わしそうに水晶玉に映る世界を見た。夜空はとても輝いているのに、月明かりが照らす大地には、浅ましい四つん這いの生き物がガサガサと動いていた。
四つん這いの生き物は、ガツガツと草を食べ、美しい花々をを踏み荒らした。長い指には大きな宝石の指輪をつけ、骨と皮の腕で鳥や動物たちの首を絞めながら、じろじろと勇者と魔法使いを見ているようであった。
何者かが鋭い眼差しを向けて荒れ狂う風を吹かせると、四つん這いの生き物は叫び声を上げた。ヒィヒィと声を上げながら、巨大な権力に隠れようとするかのように走り出した。その先には、大きな城があった。
アンセルは自分が見たものに驚いていると、水晶玉は震えるような音を立てた。その幻か現実か分からないものは、消え去っていった。
部屋の中は急に寒くなったが、最後まで考えなければならない。アンセルは気を取り直して、再び英雄譚について考えることにした。瞼には大きな城が焼きついていたので、弓の勇者がオラリオン王国に帰ってからのことについて考えることにした。
「二度と立ち入ることが出来ぬと答えたことで、3つの国の国王は諦め、そして安堵したようであった」と伝えられているが、3つの国の国王はなぜ安堵したのだろうか?
アンセルが腕組みをしていると、先程の四つん這いの生き物がまた水晶玉に現れて、大きな城の中へと入っていった。
四つん這いの生き物は城の中に入るやいなや、大きく息を吐いて、二足歩行の生き物へと形を変えていったのだった。
そして向かうは、国王のもとである。
国王の前で跪くと「何も変わったことはありません」と報告したのであった。国王が薄笑いを浮かべると、それを見たアンセルは国王という人間がとても恐ろしくなった。
「しかし祈りの儀が終わる頃、友を失った悲しみと、この戦いにより疲れ切った体を癒す為に「静かな暮らしがしたい」と書いた手紙だけを残して、忽然と姿を消したのだった」と伝えられているが、国を救った勇者が逃げるように姿を消した理由が分からなかった。
オラリオンに帰還し、自らが救った国民からの歓声は、とても心地よいものだろう。勇者から仲間を守り抜いた時の仲間の喜びの声は、心地よいものに違いないのだから。
しかも魔王をクリスタルに封印したのだから、全てが約束されている。栄誉と地位の何もかもをだ。
しかし、彼は男としての最高の名誉を受け取らなかった。勇者に選ばれた時は、少なからずそれを手にすることも望んでいただろう。
しかし、彼は「英雄」とはならなかった。英雄となった「勇者」は、なぜ逃げるように国から去ったのか?
英雄になった男が「その先」に何を見たのか?
一体、何から去りたかったのだろう。
静かな暮らしをしたいというのであれば、国王に願い出れば良かったのではないか?
けれど、それすらもしたくない…自分が何処にいるのかも知られたくなかったのかもしれない。誰とも関わらない道を選んだ。選ばざるをえなくなったというべきなのか。
一体、何が、弓の勇者を変えてしまったのだろうか?希望に溢れた瞳を、絶望に変えてしまったのだろうか?
知ってしまったことで、全ての望みを失ってしまったのだろう。あまりに絶望し、家族や仲間や愛する者のもとから去っていったのだ。それは、現実の残酷さを知った者にしか分からない。
そうして、弓の勇者は去っていった。
その光景と灰を知ったアンセルが打ちのめされたように、弓の勇者は乗り越えられないモノを知ったのだろう。
アンセルも乗り越えられなければ、自らの体を差し出していただろう。弓の勇者が国を去ったように、アンセルはダンジョンの魔王という立場から去ったことだろう。
今なら分かる。
弓の勇者は、恐ろしい真実に苦しんだのだろう。
「誰にも言えずに、辛かっただろうな。
俺には…全力で、俺を支えてくれる者たちがいた。
かつての魔王は『まだ何も分かっていない』と言っていた。弓の勇者は全てを見たのだ…俺がまだ知らない真実がある」
と、アンセルは呟いた。
肉体だけでなく精神的にも、もっと強くならなければならない。その真実は、勇者の心を破壊するほど残酷なのだから。
美しい英雄譚ではなく、悲しい英雄譚だと思わずにはいられなかった。
アンセルはまた答えに近づいたような気がした。アンセルを見続ける、その男の瞳を感じたのだった。
すると、アンセルの右太腿が急に痛くなった。剣を突き刺されたような激しい痛みを感じると、剣の稽古で右太腿を突き刺されて覚醒した瞬間を思い出した。
アンセルが右太腿を見ると、ぱっくりと突き刺された太腿から大量の血を流し、右手が触れただけでみるみるうちに回復していく幻を見たのだった。あの時は、ドラゴンの強靭な鱗が目覚めたのかと思っていたが、鱗が目覚めただけでは骨は元通りにはならないだろう。
マーティスが斬り裂いた腕を魔術で治してくれたように、あれは魔法の力だったのかもしれない。ならば、その手で触れるだけで瞬時に治せるほどの絶大なる魔力だ。
そう…絶大なる力だ。マーティスが数日かかるほどの回復魔法を一瞬でやり遂げてしまうのだから。
アンセルはそう考えると、全身に鳥肌が立っていった。
魔力について考えていると、マーティスとの書庫での会話を思い出していった。
「かつての魔王の絶大なる力の前では、勇者と共に立ち向かったとしても希望を失えば…絶望となるでしょう」と言っていたが、勇者と共に立ち向かったのは、そもそも誰だったのだろう?
その問いは恐ろしくもあったが、絶大なる力とは絶大なる魔力のことなのかもしれない。
「力のレベルが違いすぎるからです。僕など足元にも及びません」と、マーティスは言っていたこともあった。
そしてアンセルが立ち向かう決心をした日、治療のことについて聞いた時にも「かつての魔王が斬った傷は完全には治せません。僕など足元にも及びません」とも言っていたのだ。
ただの偶然かもしれないが、マーティスは同じ言葉を言っていたのだった。
そもそもかつての魔王の激しい憎しみは「何に」向けられていたのだろう。
それは魔王として目覚めた今ならば分かるような気がした。仲間があれほど苦しめられているのに黙っていられようか?
恐ろしい暴力と許されない性的行為に仲間が苦しめられているのならば、殺したいほど憎いと思うだろう。ルークの苦しむ姿が目に焼きついて離れない。衝動的に、殺していたかもしれない。
しかし、それならば魔物とは一体何なのだろうか?
考えれば考えるほどに、アンセルは暗い気持ちになっていった。導き出される答えは、どうしても一つだった。
「この世界は、一体どうなっている?
俺は、一体何者なんだ?ドラゴンとは…一体…何なんだ?」
と、アンセルは呟いていた。
※
次の日、アンセルは稽古をしていても「答え」が頭をよぎるようになった。
手を抜くことはなかったが、自分の姿をした「かつての魔王」が、時折自分に向かって微笑んでくるのだった。
それは、とてつもなくアンセルを不安にさせた。早く真実を知り、気持ちをすっきりさせなければならないと思った。
魔術の時間になり、いつものようにアンセルが床に座って準備をしていると、部屋に入って来たマーティスが口を開いた。
「アンセル様、本日の魔術は寝室のベッドでしましょう。カケラは、アンセル様の体にはありませんので、もう恐ろしいものを持ち込むこともないでしょう。
今回は少し長くなりますし、体が落ち着けるベッドの方がいいかもしれません」
マーティスは寝室のドアを開けると、アンセルの答えを聞く前にベッドの方へと歩いて行った。
アンセルがベッドの上で横になると、マーティスは今までのように腰のあたりに座り込むことはなかった。
ベッドの横に立って白き杖を取り出したので、アンセルは不思議そうな顔でマーティスの顔を見た。
「もうアンセル様が暴れる可能性はありませんし、今のアンセル様に僕が馬乗りになるのは失礼ですから。
それに以前は…もしもの場合に備えていました。
今だから言いますが最悪の状況になったら、白き杖をアンセル様の心臓に突き立てるつもりでした。
その心配がなくなって、本当に良かったです」
と、マーティスは言った。
「えっ…?」
「冗談ではありません。
それも魔王を守るということです。アンセル様の体で恐ろしいことをなさらないように。アンセル様の決意を守り抜こうと思っていました。
そんな驚いた顔をなさらないで下さい。
僕はずっとその覚悟を持って魔術を施していました」
と、マーティスは真剣な表情で言った。
「そっ…そうか…。そうならなくて…良かったよ」
「目を閉じて下さい。僕が目を開けていいと合図をするまでは、目を開けてはなりませんよ。その事には、変わりはありませんから」
と、マーティスは言った。
「分かった。
でも魔術を施してもらう前に、話しておきたいことがある。答えを知らないと、俺は集中出来なくなるだろう。
俺は気付いたんだ。かつての魔王は…」
アンセルがその先の言葉を言おうとしたのを、マーティスは唇に指をおいて止めさせた。
マーティスがミノスを見ると、ミノスはゆっくりと頷いた。
マーティスは唇においていた指をどけると、アンセルの瞳を見ながらゆっくりと口を開いた。
「僕が魔術で見せているのは、全て真実です。
今なら見えるでしょう。
何を見ようとも、そこに偽りはございません。
その目で…『かのお方』の目を通して、かつての20階層をしっかりとご覧下さい。
アンセル様のお話は、真実を見てからに致しましょう」
マーティスがそう言うと、アンセルの瞼は急に重たくなっていった。白き杖が肌に触れたが、その杖の感触は今までとは違って氷のように冷たく感じられたのだった。
アンセルは長い長いトンネルを滑り落ちていくと、暗闇ではなく、はっきりとした光に照らされた決戦の場に立っていた。
突然、男の叫び声がした。
その声のした方を見ると、弓の勇者が狂人のようになりながら血まみれの床の上でのたうち回っていた。
「弓の勇者!立て!立つんだ!」
と、誰かが叫んだ。アンセルからとても近いところから聞こえる声だった。とても凛々しく、心に響くような低い声だった。
「出来ない!僕には出来ない!
何の為に弓を引けばいいのか分からない!
一体、僕は…何を守ろうとしてきたのか…。僕が守ろうとしてきたのは…」
弓の勇者は青ざめた顔で、茶色の髪を激しく掻きむしっていた。碧眼の瞳に絶望の色が浮かぶと、頭を抱えて同じことを何度も叫び続けた。
血を流して死んでいる剣の勇者と槍の勇者の死体が、弓の勇者の前に転がっていた。その死体を涙を流しながら見つめる弓の勇者は、もう勇者ではなかった。
「弓の勇者!しっかりするんだ!
剣の勇者がお前を…友を守ったのだ!
今、この時を逃せば、二度とチャンスはない!
我々の力では、これ以上魔王の力に抗うのは不可能だ!彼は神の領域に踏み込んでいるのだから!
このままでは多くの人間が死ぬ!お前の友が!お前の愛した者たちが!
勇者となった責任を果たすのだ!お前は魔王を倒すまで、勇者の弓を投げ捨ててはならない!
もう一度、弓をとれ!」
その凛々しい声の主は、どんなに弓の勇者が嘆こうが決して諦めず、ひたすら鼓舞し続けた。
けれど弓の勇者に、その声は届かなかった。
彼は、望みを失っていた。
「もう弓は握れない!
この弓が何なのか…今、お前も聞いただろう?
僕は「それ」を握ってきた…。「勇者となれば、魔法が使える」と言われて、愚かにもそれを信じた。
それがこの宝石から…何の罪もない魔法使いの子供たちの生命を犠牲にしていたなんて…。ちがう…ちがう…ちがう…。
宝石じゃない…血の塊だ…真っ赤な血の色をしている。
だから悲鳴が聞こえるんだ…それが耳から離れない。
偽の儀式を信じ、魔法が使えることを喜び、奴等の思う通りに踊っていたんだ!
僕は勇者ではなく、ただの愚者だ!
罪を犯したのは、僕等の方じゃないか!
2つの国を滅ぼした原因は、僕等にある!
それなのに僕等だけが何の罰も受けずに、のうのうと生き続けるなんて…出来ない。
彼が神の領域に踏み込んでいるのならば…僕たちは…神の前に跪き…その裁きを…受けなければならない。
神の前では、愚かな人間は跪き、頭を垂れなければならない。あの闇の魔法…鎖が…くさりが…」
「落ち着くんだ!しっかりしろ!
彼は、神ではない!
それに神自らが、彼を止められている!だからこそ我等も彼を止めねばならない!」
その凛々しい声の主は、悲痛な声を上げる弓の勇者に向かって叫んだ。
けれど、どんなに説得しても弓の勇者は耳を塞いだまま「鎖…くさり…」と狂ったように言い続けた。
するとアンセルのすぐ側で、漆黒の蛇の尾のようなモノが正気を失った彼の目を覚まさせようと床を叩きつけた。
「この世界を終わらせてはならぬ!
弓の勇者よ、共に戦い続けようぞ!
我は我が最後の炎を燃え上がらせよう!
お前も勇者の弓を手に取り、聖なる泉の力を宿した矢を放つのだ!
残された力で、我は我の責任を果たす!お前も勇者としての責任を果たすのだ!再び弓をとれ!」
その凛々しい声の主は大きな声で叫ぶと、真っ二つに折れた槍と2本の剣を弓の勇者に向かって投げつけた。
弓の勇者は友の武器を見ると荒々しい叫び声を上げ、ガタガタと震える手で弓を掴んだ。その唇を噛みしめながら立ち上がり、震えを抑え込む為に最後の雄叫びを上げた。
涙を流しながらも、血まみれの手で弓に矢を番えた。
凛々しい声の主はその姿を見ると、弓の勇者が狙いをつける時間をかせぐ為に、雄々しい声を上げた。
「魔王よ!
我が炎を受け取るがいい!
これが我が魂の最後の炎、この紅蓮の炎で、その身を焼き尽くしてくれようぞ!」
「その程度の炎で、私を焼き尽くせるなどと思うたか!」
一際大きな炎が20階層に噴き上がった後に、青い矢の閃光が放たれた。アンセルは思わず体をブルっと震わせたが、その矢は待てども待てどもアンセルの片目を射抜くことはなかった。
別の方向から、青い矢が片目を射抜く凄まじい音がした。
アンセルは『かのお方』の目を通して、かつての20階層を見ているというのに、その矢はアンセルに向かって飛んでこなかったのだ。
(やっぱりだ…。かつての魔王は別にいる。神の領域に踏み込んだ男は別にいる)
槍の勇者と剣の勇者は死んでいる。その死体も確認した。
弓の勇者は、かつての魔王の片目を射抜く存在だ。
そして、その弓の勇者を助けているのは『かのお方』なのだろう。
それならば…あと1人しかいない。
かつての20階層に残る者は、1人だけである。
アンセルは、ついに「かつての魔王」を見た。
その男…その男は射抜かれた左目から血を流し、夜の闇のように妖艶な黒い瞳でアンセルを見つめると、穏やかな微笑みを浮かべたのだった。
「アンセル様、目を開けて下さい」
マーティスの声がすると、アンセルは目を開けた。
「魔王は…」
アンセルは目覚めると同時に話し出そうとした。
「アンセル様、その先は、私からお話しをさせて下さい。
私はその為に『かのお方』の力をいただき、ここまで生きてきました。
明日、準備が出来ましたら、お迎えに上がります。
それまでは、どうかこのままお休みになって下さい」
ミノスはそう言うと、心痛の表情を浮かべた。
「勇者が陸橋に近づきました。
数日後の三日月の夜に、陸橋が勇者一行を受け入れたら、この最果ての森に足を踏み入れます。
彼等がいるので、必ず陸橋は受け入れる。魔王が愛する彼等がいますので、今までのように殺しはしない。
明日、さらなる魔術をマーティスに施してもらいます。
闇の魔法は恐ろしい。体力と気力がなければ、こちらの世界には戻ってこれません。
このまま、ゆっくりとお休み下さい。
この世界の愚かさと闇に触れていただきます。
先日のお言葉、嬉しく思いました。
今なら恐ろしい闇に触れても、絶望することなく立ち向かえると信じています」
ミノスは深い悲しみ表情を浮かべながら、アンセルにそう言ったのだった。
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