第6話 私のターニングポイント

人には人生を変えるきっかけ。

ターニングポイントという物がある。

それは人生に何個あるかはわからない。

一生の中で、沢山ある人だっていれば一回しか無かったような人もいるかもしれない。


私のターニングポイントは、辛い過去を経験し、学校を辞めるという1つの大きな挫折をした時だと思う。


きっと大人は『高校までは卒業しなさい。』

そう言うと思う。それもきっと正しい。

我が子の事を想っての発言だと思う。

けれど、本当にそれが我が子の為になってるのだろうか?


実は我が子の首をキツく苦しく締めていた。

…なんて事は絶対ないと言い切れる?

学生の本業はもちろん学業だ。

社会に出る為にも必要な事だと私は思う。


けれどそれ以上に大切な物。

それはきっとその子がやりたい事や、苦しい時に苦しいと言える環境だと思う。

今の世の中は、『NO』と言えない世界になってる。意見が言えない子も増えてきている。


私は学校を辞めて後悔をしていない。

今までで唯一、私が自分の意思をはっきり出したから。自分の言葉で伝えたから。

辞めてから学んだ事、考えた事も多い。

もしかしたらあのまま通ってたら死のうとしたかもしれない。電車のホ-ム、首吊り、リストカット…考えただけでも怖くなる。今でもふと突然死にたくなる事がある。そんな勇気は無いのだけれど。


当たり前を押し付けるのは辞めて欲しい。

皆が普通に生きれると思ったら大間違いだ。

自分のやってきた事が普通じゃない。

それはこの世界に弾き出されているような孤独感に包まれた。たまらなく不安だった。ただ、寄り添ってくれる誰かに側にいて欲しかった。


そんなモヤモヤに悩み続け、精神を病んで学校を辞めた私に手を伸ばしてくれたのは…ネットで知り合った友人だった。


学校を辞めると肩の荷が降りた感じがして、何ヶ月かは家に引きこもり過ごした。そして、1人でパソコンを触るようになった。ネットの音声投稿サイトで自分の声を投稿し始めた。


聞いてもらえて、反応を貰えるのが嬉しかった。自分はここに居ても良いのかな。って思えた。何よりもとっても楽しかった。


それをきっかけにネットの知り合いが増えた。初めて沢山の友達とわいわい騒ぐ。という事をした。人と話すのが怖くて自分から話せなかった自分を変えられた気がした。本当に楽しい時間だった。


…と言っても

実際に顔を見て話そうとするといまだに人の目が怖くて話を躊躇してしまう事が多いのが現状だ。

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