第5話 超えてはならない最終ライン
男には、もはや冷静さは無かった。
「殺すぞ!」
窓辺から庭先に降り、フェンス越しにビビッて立っていた私に近づいてくる。
フェンスの高さは1メートル弱あり、簡単には乗り越える事は出来ない
ココは少しでも冷静になる時間を作るべく、
「その様な、身体の危機に及ぶよ様な文言は止めてください。」
「脅迫になりますよ!」
「止めてください。」
手のひらを相手に向け、せめて大声での口撃の勢いを緩和したく、
口撃を止めるよう必死に頼むが、相手の勢いは収まらない。
「そんな事は知っている!」
「クソが!殺すぞ!!」
と相手の男は、敷地を区切るフェンスを乗り越えて来た。
そしてフェンスを乗り越えて、私の前に立ちふさがったのだ。
まさに仁王立ち!
相手の男は相変わらず口撃をして脅してくる。
それに反論でもすれば、殴りかかると言う事は明らかな態勢。
そして、男が何度も繰り返す
「殺す」「殴る」等の身体へ危害を加える文言。
「止めてほしい」
「脅迫になる」という警告を無視しての行動
そうすでに男の「行動」は「犯罪」の最終ラインを越えてしまったのだ・・・
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