第4話 そのオトコ、凶暴につき


適当に風で散らばった落ち葉やゴミを集めていた。


敷地の隣のフェンスを越えていたり、巻き付いていた蔓(ツル)も引っ張り、


手腕で採れるだけの蔓を除去していた。




別邸敷地内を区切るフェンスから超えていた蔓は、土から出ていた根元が、別邸の庭から出て伸びており、蔓を投げ入れた。






表現は悪いがポイっとフェンス内に戻した感じと受け取ってもらいたい。




決して野球の様にフルスイングで投げたわけで無い。






私が別邸の敷地に戻したのには理由があった。




民法233条である。




しかし、当時の私は民法233条を誤った認識でいたのだ。






下記に示す


民法233条1項(竹木の剪除)隣地の竹木の枝が境界線を越えるときは、その竹木の所有者をして、その枝を剪除させることができる。





今回の場合、別邸は大手不動産管理会社の借家アパートであり、




民法233条に沿うならば管理会社に連絡するべきだった。






2回ほど投げれた時、借家アパートの窓辺から、






「おい!こら!!なにしてるんだ!」




「殺すぞ!!」




「おい殴るぞ!」




と怒鳴り声が!!






方言丸出しの為、このブログ内では標準語に解釈。


方言で書くと更にヤバい言葉になるので、あえて方言では書かない。


書けない。




方言を書けば何県が現場か推測が付いてしまう為。






ビックリしたのも、それよりも「やばい奴、マジでキケンな奴だ」と、




本能が緊急信号を出したのが分かった。とりあえず説明と謝罪を!!




キケンなときこそ冷静に落ち着け。






・・・しかし男は常軌を外れていた。




頭のねじが2.3本ユルユルな感じで、こちらの謝罪も釈明も聞きそうにない。






そして男は、窓辺から庭先に降りて、私の方に罵倒罵声を浴びせながら、


スリッパを履き




シャドーボクシングをしながら構えて、戦闘態勢万全&アドレナリン満開で


寄ってきた。


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