第24話 文化祭

 9月上旬、ピンキーダイナマイトメンバーが通う学校の文化祭が始まった。外部からの入場も許可されている文化祭なので多くのFUELが文化祭を訪れたのだった。メンバーはそれぞれのクラスの出し物とピンキーダイナマイトの出し物を抱えていたのだ。ささもっちゃんと友子、まゆみは3年生の教室へ遊びに来ていた。


 ささもっちゃん「私のクラスはお化け屋敷ですぅ~。ささもっちゃんはメデューサですよ。ガオ~!」

 友子「何でメデューサがガオ~って鳴くの?可笑しいよ。ウケ狙ってるよぉ~!」

 まゆみ「私達は美少女クレープ屋さんだよ♡。先輩の3人は何をしてるんですか?」

 沙也香「私達3-Aはタピオカ展覧会を開いているよ」

 まゆみ「へぇ~、タピオカ展ですか。面白そうですね」

 明日香「それがそうでもないのよ。奈緒さんプロデュースだから変なの多くて困ってるわ」

 奈緒「3人ともいらっしゃいませ。タピオカ展覧会の店長奈緒ですよ。どのコーナーから参りますか?」

 まゆみ「コーナーってなんですか?タピオカ店は2年生でもやってますけど、ミルクティーとかイチゴミルクとかないんでしょうか?」

 奈緒「まずはご来場記念にタピオカリングを差し上げますからね♡」

 友子「やった~。タピオカリングだ。可愛い」

 ささもっちゃん「これ結婚指輪で貰いたいですぅ~」

 まゆみ「……」

 奈緒「まゆみちゃん、左手薬指がお勧めですよ♪」

 まゆみ「気を確かにしなきゃ。分かりました。これ着けます。それから他には」

 明日香「まず最初のコーナーはタピオカアート展です。どうぞご鑑賞ください。はぁ~」

 まゆみ「明日香先輩しっかり。気を確かに」


 第1コーナーはタピオカアート展。タピオカで作った様々な展示物が飾ってあるコーナーだ。


 沙也香「これなどお勧めですよ!タピオカで描かれたムンクの叫びで御座います。いかがです、お家に飾ってみては?くくく」

 まゆみ「笑ってる場合ですか。要りませんよ!って何で近くで見てるの?」

 ささもっちゃん「凄い出来だ」

 友子「これは買いね」

 奈緒「成程、先生方お目が高いですな」

 明日香「はぁ~。バカばっかりね。次はこちらですよ」


 次のコーナーはタピオカゲームコーナーである。


 奈緒「タピオカ絵描き歌、タピオカ飛ばし、タピオカストラックアウト等が御座いますよ♪」

 ささもっちゃん「タピオカ絵描き歌だ。ま~るいお顔を書きまして」

 友子「色んな事があったなら」

 まゆみ「あっという間にタピオカちゃん。ってこれすぐ終わるじゃないですか」

 明日香「ハイハイ。次のタピオカ飛ばし」

 ささもっちゃん「ぷっ!あっ20㎝だ。残念」

 友子「ぷっ!あたし46㎝いったよ。凄いでしょ?」

 まゆみ「……。」

 沙也香「友子凄いじゃん。あはは」

 奈緒「最後はタピオカストラックアウトをどうぞ♪」

 ささもっちゃん「なんか手がベトベトするぞぉ~。でも、えいっ」

 奈緒「1番2番の2枚抜き達成!!おめでとう」

 友子「友子もやるぅ~。えいっ、あっ」

 奈緒「3番に張り付いちゃいましたね。残念」

 まゆみ「べと~ってなってますね」

 明日香「最後のコーナーよ。気を確かに」


 最後のコーナーはタピオカのつかみ取りである。


 奈緒「さぁ、思う存分タピちゃんを掴んで帰って下さいね♪」

 ささもっちゃん「私やるぅ~。うえぇ~ぐちょってするよ」

 奈緒「頑張れ」

 ささもっちゃん「イッパイトレタヨ、ウレシイナ」

 友子「トモココレイラナイデス」

 まゆみ「奈緒先輩悪ふざけが過ぎますよ、もう」


 3-Aのタピオカ展覧会を満喫!?した3人は自分の教室に帰って行った。しばらくしてピンキーダイナマイトの6人はそれぞれの教室の出し物を任せて、視聴覚室でのピンキーダイナマイトの映画公開の様子を見に行っていた。


 明日香「どんな感じ?」

 高等部女子「午前から人はいっぱい来てるよ。皆爆笑してたよ。午後もこの調子で行けたらいいね」

 沙也香「ここは任せたよ」


 ピンキーメンバーにはもう1つ出し物があった。それはピンキーダイナマイトのカフェを使ってない前線基地でやることだった。物販も同時に行い全員レアなメイド服の恰好で接客してFUELに楽しんでもらおうという企画だった。外には既に行列ができており、蘇我軍団や七海達の姿も見えた。


 明日香「準備は良い?オープンするわよ!」

 沙也香「いっ、いらっしゃいませ、アイドルカフェ_ピンキーダイナマイトへようこそ。もぞもぞ」

 FUEL男子「かっ、可愛いぞぉ~沙也ちゃんもぞもぞしててメイド服似合うぅ~」

 沙也香「あんま観ないでぇ~」

 ささもっちゃん「お待たせしましたですよ。ご注文のささもっちゃん特製ドイツウインナーコーヒーですぅ~」

 FUEL男性「うぉぉぉ!本当にウインナーが入ってるぞぉ~」

 ささもっちゃん「本場ドイツのウインナーですからね。凄くパキッと鳴るよ」

 友子「ご注文は?」

 FUEL女子「山と海焼きそばとブルースカイカレーって美味しいですか?」

 まゆみ「山と海焼きそばは山で採れた山わさびと海で取れたカタクチイワシを大胆に投入した画期的な焼きそばですよ。ブルースカイカレーは真っ青なカレーです」

 奈緒「お待たせです。裏メニューのドリアンピザで~す」

 蘇我「うぉぉぉ!クセェ~!奈緒ちゃんの恰好最高だけど、それが霞んじまうぐらい臭い」

 井出「何でこれ頼んだんすか?」

 蘇我「それは何が出るか分からない???で表記されてたからだ」

 七海「臭いから寄らないで蘇我!」

 奈緒「ピンキーダイナマイトパフェの人?」

 美野里「は~い。えっ、凄いこれ一升盃に入ってるんだけど」

 風香「中身まで到達しないよコレ」

 桃子「軽く20人分はあるね。私はイケるけど」

 七海「やはり只物じゃないね。何気にコーンフレーク多すぎだよ。くふふふ」


 ピンキーダイナマイトカフェは大反響でもあったが、相当勇気がいるとの情報があちらこちらで囁かれたのだった。こうして、文化祭は終わったのだった。






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