音
黒対白華
歌
聞くことをはじめて歌を知った
歌を知って惹かれると言う感情を知った
その感情を知って好きになると言う感情を知った
その好きを理解して痛みを知った
痛みを理解して苦しみを知った
苦しみを知って安らぎを知った
安らぎを理解して願望を知った
願望を知って絶望を知らされた
絶望を理解しようとして受け止めきれなかった心は
誰にも止めるすべも無く
どこまでも深く沈みながら埋もれていく
「私に意味なんてない」
「生まれなければよかった」
「死にたい」
「殺して」
「もう、いいや」
もがいてもがいて打開しようとすればするほど
余計に絶望は深い闇に変わり
酷く私を傷付ける
だけど、私に大切な感情を教えてくれた
歌は私の心に一つ一つ届いた
『上手く笑えなくていいんだよ、もう二度と嘘のつけないように』
『最低で憂鬱な日々でさえ君となら僕は明かしてみたい』
『この身体を受け入れ共に行こう名前のない怪物』
『今この身をもって重石をとって君にだけにしかできないことはなんだ』
『千本桜 夜に紛れ 君の声も 届かないよ』
『その心を黒く染めたのはおい誰なんだよ おい誰なんだよ』
『知らない知らない僕は何も知らない叱られたあとの優しさも』
『ただ泣いて笑って過ごす日々に隣に立って入れることで僕が生きる意味になってキミに捧ぐこの愛の唄』
『きっと届かないよなごめんね、大好きだよ』
だから声と音楽が大好きになった
人の声を聞かないと安心して眠れないほどに
怖くて他人のことを みられないのに
音 黒対白華 @kiminokoe
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