婚約破棄した私は天候に恵まれなかった
一ノ瀬 彩音
第1話 本当に最悪な日です!
私事、
職業OLなのですけど、私には婚約している
男性がおられるのです。
婚約している男性のお名前は
年齢25歳で職業サラリーマンです。
私も司もただの正社員で特にこれといってすごいキャリアは
ないという状況です。
そんな私と司は長いお付き合いをかけて、婚約までしているのですが、
その婚約も本当に叶うかどうかもわかりません。
本当に婚約が叶うのなら、私は幸せを手に入れる事が出来るけれど、
婚約破棄するしないというお話が出てくると幸せは掴めないので
寂しい女になるだけです。
いくらお付き合いが長くて婚約してても確証というのはないので
何も言えません。
そんな事を考えると私は悪い噂を耳にする事になるのでした。
それは司が別の女性とお付き合いしているという噂です。
噂はあくまで噂ですので私は司と直接お会いして確認します。
私は鞄からスマホを取り出すと司にご連絡して至急、
某公園まで来て欲しいという事を伝えると、司はわかったと
言って私は電話を切ります。
私も外出する準備をして某公園まで向かう事に致します。
某公園に到着すると既に司が待っているので私は司の元へ
歩み寄って声をかけるのでした。
「お待たせ、司」
「おぉっ、やっと来たか」
「早速だけど、司に確認したい事があるの」
「確認したい事?」
「ええっ」
「それは何だ?」
「司って別の女性とお付き合いしているというのは
本当なの?」
「その事か、本当だと言ったらどうするつもりだ」
「その場合は婚約破棄させてもらいます」
「わかった、別の女性とはお付き合いしている」
「そうなのね」
悪い噂は事実という事なので私は婚約破棄する事にします。
「では、婚約破棄します」
「そうか、わかった」
「さようなら、司」
「あぁっ、じゃあな」
私の恋愛はここでおしまいだけれど、本当に悲しい女性となるのです。
私は某公園から出ようと歩き出しますが、いきなり土砂降りのような
雨が降ってきて本当に最悪です。
どうしてこんな時にこんな雨が降ってくるのと文句を言いたいけれど、
そんな事を言っている場合じゃありません。
私はさっさと自宅へ戻るために走っているのですけど、途中で
コケてしまって水溜まりに思いっきり尻餅してしまって
衣服もずぶ濡れとなって最悪な状況です。
こうなったのはきっと婚約破棄したせいなのかなって思います。
婚約破棄したせいで天候には恵まれないし、水溜まりには尻餅つくし、
最悪な日です。
もうこれから恋愛する際は婚約破棄しないように気をつけます。
婚約破棄して最悪な状況になるのだけは避けたいです。
婚約破棄した私は天候に恵まれなかった 一ノ瀬 彩音 @takutaku2019
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