未来の世界へ

希栗拓人

未来の世界へ

 ある日のニュース番組だった。「視聴者からのメールです。」とキャスターは言い、読み始めた。「新築途中で業者が破産。破産法は破産者を守る法である。ならば債権者を守る法があってもよいと思う。弁護士にも相談。破産法の勉強。議員への要望。破産時の詐欺行為について、警察との相談。いろいろ考えやりもした。ある弁護士はこう言った。「あなたが動いただけ、損をする。」「用が済んだら、お帰りになってください。」

これが世の中なのか。、、、、、、。

今の自分に何ができようか。破産法の改正。内閣官房室に要望書。法務省に要望。

今ひとつ開かぬ。国庫補助で債権者を救済するも考えた。私の考えは理解されなかった。こうなるのも、お前にも責任があるのだと、言う人もいた。私は人を信じてこうなった。

金融危機が始まり、不景気の風が吹いた。結局、金が回らないためのこと。私は考えました。    税金のない国を、、、、。」キャスタは止まった。

「ちょっと待ってよこれ。出されたからつい読んだけど。、、、。三島さんこれどうですか。確かにね。、、、。ありえる事かもね。」となりの三島は言う。

「そうですね。ありえるかもしれませんね。」、、、。「CMお願いします。」

二人は沈黙が多かった。常識はずれだし。されど、誰もが望むことだと。

この日は、これで終わった。終了後。「こんなのあり。もっと確認して出してよ。」

古地は大きな声で後にした。いつもなら、綺麗どころを見つけ、飲みに誘うのだが。

ある日のこと。メールがきた。あの日のメールのことでだ。(私も破産にあった者です。よければ最後まで読んでほしい)とのこと。

メールが、一通、二通と、来だしたのである。

そんなある日のこと。制作会議で。プロデューサは「あのメールの件で、たくさん来ている。番組としても、何か意思表示せねばならない。みなの意見を聞きたい。」

「意見と言っても、常識はずれだしね。」「国債の借金もあるよね。」「取り上げてみても、結局没でしょ。」「誰もが望んでいることでしょ。」「最後まで読んでみて、反応を見ては。」

それぞれの意見がでる。所詮は人ごとなのか。自分が窮地になって、本腰をいれるのか。

世の中こんなものかもしれぬ。自分の好きなことしか考えず。いやなことは、さけて通る。

「みなの意見は、考えてた通りだ。…..。最後まで読んでみよう。そして、結果を見てみよう。」……。「待ってください。」古地が言った。「この番組は私のです。私の納得がいくようにしてください。」「ならどうすればいい。」「それは私にもわかりません。」「ならば話しにならないだろ。」「所詮、話になりませんよ。」……..。沈黙が続いた。

誰かが話題を変えた。なぜか話が盛り上がってしまった。自分達は何をやっているのか、論点をまとめることができない。これが……..。

「いいかげんにしろ。終わらないじゃないか。視聴者は待っているんだ。」

プロデュサーの広田は怒声を放った。「こうしている間も、便りは来る。みんな苦しんでいるんだ。」「苦しいのはこちらもです。何かしなければならない。でも、答えがみつからないのです。」古地も真剣だ。

何かをしなければ。誰もが思っている。あまりにも大きく、長い道のりだ。最後までたどりつけるか。そして、これで本当に良かったと思えるのか。進むと言ったて、どう進むべきか。…….。

広田は重い体を起こすように立ち、室を出ていってしまった。

何日が過ぎ、広田は古地を呼び出した。「考えはまとまったか。」「まだです。」「もう、おまえのだだっこにつきあってはいられない。最後まで読み、反応を見てみよう。これは、社命だ。」「わかりました。」古地は頭を下げ、室を出て行く。何も考えたくなかった。考えても、むなしさがあるだけだ。

人の思いはなんであろうか。悪い事も、良い事も、ここから始まる。運命というものは、決まっているのであろうか。生まれたくて、生まれたわけでもなく。生きたくて、生きているのであろうか。ただ、心臓が動いてるゆえ、人は、生かされるのであろうか。くだらぬ時間だけが過ぎてゆく。はかなき世の様が、むなしいだけだ。




そして、この日がやって来た。古地が言った。「以前、税金のない国をとかのメールを頂きました。この事で、たくさんのお便りを頂きました。ありがとうございます。最後まで読んでほしいとの要望があり、本日、読まさせて頂きます。みなさまの、ご感想を頂ければ幸いと存じます。それでは読みます。 税金のない国を作るべきと思うのです。税務署は、国民より申請を受け、ここに公共的に財源が必要であるのか審査する場とする。日本銀行は、審査の結果により、可ならば、指定口座に入金する。こうすれば、財源のない国でなく、ある国になるのです。経済、財政、破産、道路、福祉、年金など、少しは良くなるかと思うのです。後細かい点がありますが、議論して、この方向で進むべきと思うのです。全文を読まさせて頂きました。みなさまのご感想をお待ちしてます。」

この日はこれで終わった。いつも変わりない、くだらぬニュースをやり、終わってしまった。  そして、日が経つにつれ、お便りが多くなった。

「もっと具体的に」「こんな時はどうするの」「審査の基準は」など、多くのお便りが来た。

広田は会議を設けた。「お便りが多く来た。もっと具体的にが多い。だから、一つ一つ議論していくのが良いかと思う。みなは、どう思う。」「異議なし。」「メールには、何かあったなら、MSOのメッセンジャーで話そうとあり。mirai117@mso.comと、アドレスがあります。」「よし、それ使おう。時間は10分。」「でも、相手がうまくつかまればいいけどね。」「なんだか面白くなってきたね。」  そして数日後の番組で、古地は、

「税金のない国をとのメールを読まさせて頂きました。反響がたくさんあり、送信者とMSOのメッセンジャーで、会話することにしました。可能なりしだい、会話をしたいと思います。」古地も困惑している。こんな事で良いのか。単なる井戸端会話で終わってしまうのか。

数日後、打ち合わせがあり、「この前の不手際だが、その時が非常に視聴率がよかった。これからもがんばってほしいとのことだった。」デレクターの話だった。がんばると言ったて、どうやってがんばればいいのか。気分屋の相手だ、困ったものだ。

数日後番組で、スタッフがささやいた。「あの人が出ている。どうします。」「よしやろう。逃がすなよ。」古地が言った。

 こちらからシェイク。一回…….。二回…….。三回.........。

mirai117の会話  なんですか。

スタッフの会話  番組で会話をしてください。お願いします。

mirai117の会話  古地さんに直接言われたい。

スタッフの会話   ちょっと待ってください。

「あの人がつかまりました。直接したいと言ってます。」「よし。やろうよ。」と、古地は息をのんだ。

「ただいま、mirai117さんと、会話がつながりました。しばらくの間お願いします。」

古地の会話  こんばんは。メールの件で会話させて下さい。

mirai117の会話  ……….。

古地の会話   どうしましたか。今回もだめですか。みなさんがあなたの話を待ってい

        ます。

mirai117の会話   …………。

古地の会話     これからの日本、いや世界のために、あなたの話をぜひ聞かせて頂きたいのです。


数日後、スッタフがあわただしくなった。送信者がパソコンを使ってるとのこと。メッセンジャーに呼ぼうとした。ジリリリン、ジリリリン。

mirai117の会話   なんですか。  (mirai117はでず、会話だけ番組にでる。)

古地の会話     はじめまして。あなたのメールを読みました。税金のない国を作りたいとのこと。少しずつ聞かせて頂きたいのです。

mirai117の会話   はい。

古地の会話     なぜ、このような事を考えたのですか。

mirai117の会話   ………。

古地の会話     どうしました。

この後、会話は続かなかった。10分間では短いのか。そして、改めて聞かれると、考えてしまうのか。どのように進めればよいのか。スッタフは困っていた。番組の流れをどうすればいいと。激論を交わしても、中身があるような話でもなく。興味的なだけであり。不可思議ものである。番組終了後みなで打ち合わせ。「さてどうします。送信者も乗ってくるかと思ったけど、うまくいきませんね。相手を捉まえるのもむずかしいですよね。うまくいったて、短い時間だしね。やめよう。古地が言う。話をしたって、簡単にいくわけもない。……..。」みな沈黙。この日はこれで終わった。結局、視聴者に説明することなく、不手際とのことで、終わってしまった。

数日後、打ち合わせがあり、「この前の不手際だが、その時が非常に視聴率がよかった。これからもがんばってほしいとのことだった。」デレクターの話だった。がんばると言ったて、どうやってがんばればいいのか。気分屋の相手だ、困ったものだ。

数日後番組で、スタッフがささやいた。「あの人が出ている。どうします。」「よしやろう。逃がすなよ。」古地が言った。

 こちらからシェイク。一回…….。二回…….。三回.........。

mirai117の会話  なんですか。

スタッフの会話  番組で会話をしてください。お願いします。

mirai117の会話  古地さんに直接言われたい。

スタッフの会話   ちょっと待ってください。

「あの人がつかまりました。直接したいと言ってます。」「よし。やろうよ。」と、古地は息をのんだ。

「ただいま、mirai117さんと、会話がつながりました。しばらくの間お願いします。」

古地の会話  こんばんは。メールの件で会話させて下さい。

mirai117の会話  ……….。

古地の会話   どうしましたか。今回もだめですか。みなさんがあなたの話を待ってい

        ます。

mirai117の会話   …………。

古地の会話     これからの日本、いや世界のために、あなたの話をぜひ聞かせて頂 きたいのです。よろしくお願いします。

mirai117の会話   だったらなぜ、もっと早く私の声を聞かない。これだけ悩み苦るしんでいるのに。そして、多くの人が苦るしんでいる。おまえらにも責任がる。もっともっと聞いてもらいたい、話してほしい。わかってほしい。

古地の会話   わかります。だからこうして。

mirai117の会話   わかるだと。いったい何がわかるんだ馬鹿やろう。

古地の会話     馬鹿はないでしょ。こちらもいろんな意見は聞いています。

mirai117の会話   聞くだけじゃだめなんだよ。解決するようにしなければ。

古地の会話      だから聞いて、みなで解決するよう努力します。

mirai117の会話   最後まで、おれとつきあい、解決するんだな。

古地の会話     はい。

mirai117の会話   ………。

古地の会話     ぜひお願いします。

mirai117の会話   ………。

古地の会話     ぜひお願いします。わかってください。

mirai117の会話   ……..。  少しだけね。

二人の会話中、別のキャスターが担当して、番組は進んでいる。

古地の会話  少しずつ聞かせて頂きます。税金のない国を作るといいますが、どのよう

       な国ですか。

mirai117の会話   ここに財源が、公共的に必要ならば、審査する場に申請する。今の

          時点では、税務署が審査する。税務署は財源局とする。OKならば、日本銀行が指定口座に振

          り込む。こうすれば、財源のない所は、回転していくと思うのです。

          経済、道路、福祉、教育、医療などにね。破産は、債権者が破産財団に足りない債務金を申請し。財団は、その財源を財源局に申請する。財源局は財源を財団に入れ。財団は債権者に全額救済する。弁済金、救済金には、税金をかけない。破産者は、破産法の基、厳正に処理し。残りの債務金を年収の何%を、死亡するまで財団に返済する。何%は裁判所が確定する。破産者は保証人を立て、破産者が死亡したら保証人が返済する。保証人は、血縁が有る者、家族は、必ず1人はなること。         

          過去の件も、債権者が裁判所に申請し、裁判所に記録があれば適用する。

          

古地の会話     審査の基準を具体的に。

mirai117の会話    公共的に必要なこと。審査の場で、有識者、関係者を集め検討す

           る。審査の場を財源局とする。財源を入れた企業は再建策を考示し

           有識者、関係者が、徹底的に遂行する。

古地の会話     赤字国債はどうしますか。

mirai117の会話   特別法案を設け、赤字国債をなくす。財源は財源局に、申請する。

古地の会話     なるほど。他にこの国を良くするために話したいことはありますか。

mirai117の会話   郵政民営化の見直し。政党の廃止。法人の見直し。各議員削減

          暴力団撲滅。教育関係費用全面無料。高速道無料。時効廃止。

          車検無料。会社、土地家屋、特許、新車などの登記無料。医療費

          無料。介護健康保険、各年金掛け金無料。医師不足を解消。保育園などの待機児童をなくすなどを進める。

古地の会話     いろいろ考えているんですね。郵政民営化の見直しついて伺います。

mirai117の会話   地元局で配達してない局があります。ここでは大変苦労してます。

          地元局で配達できるようにする。サービスの向上もし、お客様の信頼を得なければならない。

古地の会話      政党の廃止について。

mirai117の会話    議員は、個人の意見が大事であり、組織の行動はないほうがよい。

古地の会話      法人の見直しについて。

mirai117 いらない法人が多いので、徹底的に見直しし、天下りも廃止する。

古地の会話      各議員削減について。

mirai117の会話    地方、国など人数が多いので、減らすべきです。給与、ボーナスも見直しすべきです。

古地の会話      暴力団撲滅について。

mirai117の会話    指定されているものもあり、警察も本腰を入れて、徹底的にやる。出ないと、国民に馬鹿にされる。無料関係で、公のものを中心にして見ました。時効廃止ですが、被害者の立場では、解決するまで、事件は終わっていないのです。無料関係で、財源が必要ならば、関係者が財源局に申請する。医師不足ですが、無職の方、希望者に教育し、資格を与えたらどうですか。待機児童ですが、保育園などの施設費用を財源局に申請し建設し。職員は無職の方、希望者に教育し、資格を与える。教育費用も財源局に申請する。

古地の会話    確かにだいぶ楽になるかと思いますね。でも、片方では、異論があるようです。

mirai117の会話   わかります。でも、やらなければなりません。このようにしたいと

思っても、今のままでは、限りある財源です、行き詰るのです。故に、無駄な税金徴収をやめ、財源のある国を創るべきです。

     番組では、10分ぐらいずつ、会話を放送した。この時だけ視聴率がよかった。お便りもたくさん頂いた。ご批判、激励、数多く。

「なんて馬鹿なことをやっているんだ。」「どうせ無駄なこと。」「楽になるかも。」「最後までがんばって。」などである。

ある日広田が古地を呼んだ。「馬鹿やろう。調子にのるな。何が最後までつきあいますだ。」

「だってこうしなければ、続きません。」「続くわけないだろこんな話。」「じゃなんでこの企画なんですか。」「視聴率だよ。」「おもしろければいいんですか。」「そうです。」「なら無意味なことです。やめましょう。」「やめない。」「ならどうします。」「そこだよ。閣僚とか呼べないか。呼べたなら本物だぞ。」「まず無理かと思いますが。」「そこを何とかするのが、お前の仕事だ。」「調子に乗っているのはあんたの方だ。」「なんだと。」「人をいいように使い、自分のことしか考えない。」「その通り。」「あんたはひどい人だ。」「俺はそんなに悪くない。世の中が悪い。こう思わなければ生きてゆけない。」「何も生きなくもいいですよ。あんたなんか。」「そう言わんでくれ、生きたくて生きてるんじゃない。」「……。」「さて、どうします。」「……..。」二人は、黙ったまま別れた。

こうしてる間にも、お便りはたくさん来る。「私ならこうする。」「僕ならあーする。」など、反響がすごい。一日なければ、「なぜやらない。この馬鹿やろう。」と、電話の声。

古地は思う。やはりだめなのか。世の中のしくみを変えるのである。確かに案はあるけども、みなが本気にならぬ。こう思う私も本気であるのかわからない。確かに閣僚を呼んでみるのもよいかも。もし来たならば、脈はあるかも。  古地は彼に話そうと思った。

古地の会話   今度、総理にこの件を話そうと思う。

mirai117の会話    その価値はあると思う。でも、相手にしてくれないだろう。

古地の会話     確かに。でも、この件を国会に入れる事です。いろいろ意見があるけど、一つの方向性を持つ事です。この件を文書で直接、総理に渡したいと思う。

mirai117の会話    了解。 

古地達は、文章を作成し、総理に手渡す準備を始めた。

  数日後、完成し、総理に手渡す日が来た。 

  「総理よろしいですか。」官邸内記者会見の場だ。「これは、税金のない国を創るべきとの、要望書です。」番組スッタフが渡した。「変わった事を言う人ですね。」と、後ろの側近に渡し、行ってしまった。

この日から、会話はなくなってしまった。中には、ぜひ番組に参加してほしいと書いた。

後は、総理の考えである。

 世相は、民自党が館、講を打倒し、政権を勝ち取る。エコ減税、13年車で、エコ車を買うと、補助金が出る。土、日、祭日、高速道路、千円。エコポイント。定額給付金。などは、麻高政権がやるが、後で、消費税を上げ、回収する。これでは、0であり、無意味なことである。JLL経営不振。マニフェスト実現のため、補正予算を削る。これにより、いい面と悪い面がでる。八ッ場ダムなど、公共事業は削減。政権が変わると、政策も変わるのは困ると、地元は怒ってる。羽田ハブ空港で、国際化に。千葉県森木知事は困惑する。関空も財政困難に。亀山大臣、郵政改革、企業が返済を猶予される法案着手。金融機関は困惑する。景気低迷で、税収が減。国債増発。首相団体の偽装献金問題で、東京地検特捜部が元公設秘書を任意聴取。新型インフルエンザ流行の兆し。日本郵政西本社長、辞任の方向へ。郵政改革、ついにこの時が来た。希望を捨てずにがんばることだ。JLL再建で、公的資金投入か。結局行き詰まれば、みなの税金である。中小の企業だってがんばっているのになぜ、助けてやらぬ。税金なしの国ならば、みな助かる。哀れ、愚かなる国である。

   「あの方はどうしてますかね。」ニュース番組のアシスタントの百合川が古地に聞く。「あの方って、miraiさん。」「はい。」「どうしてんだろうね、一人ではうまくいかないと思うし。」二人は夜。局の休憩室で、車の流れを見ながらコーヒーを飲む。

「いくら頑張っても、法律を変えていかないとね。」「そうですね。」「私達に何かできることはないですかね。」「そうね。なんだろうね。頑張れって、励ますことかね。それと、署名活動もよいかも。でも、いくら集めても、一つの要望として扱うんだって。だから難しいのよね。」「そうですか。総理は何もなしですね。」「ほんとね。少しは考えてくれればいいんだけどね。」「miraiさんも。多くの方も。いろいろあるんですね。希望を持って頑張ってほしいですね。」百合川は、カップを両手で抱きしめた。

ある日のこと。スッタフルームの電話が鳴る。「もしもし。はい。はい。わかりました。」「官房長官から、近々番組に総理が出演できないかと、聞いてきました。」「なんで?なんでよ?」「何んの用件なのか、確認しよう。」スッタフ達が、あわただしくなる。

内閣府に確認文書を送付と決定した。ただちに作成し送付。そして、返事が来た。

 「内閣官房室に要望書があり。その中の一通が下に落ちていました。それをたまたま来ていた総理が拾いました。この要望書がこの手紙です。小学六年の女子より、手紙を頂きました。税金のない国を創ろうとの番組を見ました。父はこのようになれば、住みよくなると言ってました。なぜ税金があるのですか。国がお金を作っているのに。父も破産にあいました。よくわからないけど。それから父は、お金がない、お金がないと言っています。ほんと、国から助けてもらえるなら、うれしいよなと、言ってます。このようなことで、苦しんでいる人は、たくさんいるそうです。総理助けてください。父、多くのみなさんを助けてください。」との内容でした。

 総理も深くお考えになりました。以前。この件の要望書を見。深くお考えになっておりました。そして、側近を呼び、述べられました。

「いよいよこの国を新しくする時が来たようだ。無駄な税に頼ることはやめよう。

 もっともっと力ある国にしよう。そして、ちいさい子に、未来ある国にしよう。」と、述べられ。目をつぶり、熱いものを感じていました。

今度。総理の御意志により、要望者と会話をし、この件の実現を考えたいとの事です。

  何卒宜しく御願い申し上げます。」

スッタフはどよめいた。ほんとに考えているのか。疑問だった。何がこうさせるのか、わからない。ほんとにこれでいいのであろうか。もっと早く、こうなるべきなのか。

「で、どうします。」「出てもらうも良いけれど……。」「最後までうまくいかないでしょう。」「でもチャンスだよね。」「やってみるしかないでしょう。………。」

番組編成会議で検討。正式に出演決定になる。「さていつにしますか。」「相手の都合もあるしね。」内閣府に打診。Xデーが決まった。

この事は国会でもうわさになる。「総理は何を考えているのだ。」「国の制度を変えるんだから、時間はかかるよ。」「うまくいかないのは、わかっているはずだ。なのになぜ、手を出すのかわからない。」「確かにやりとげれば、すごいことだよ。」

いろんなうわさが飛び交うが、総理は沈黙だった。そして、Xデーに「こんばんわ。今夜は、特別なゲストを迎えました。税金のない国について語り会いたいと思います。総理。よろしく御願いします。」「よろしく御願いします。」「なぜ出演しようと思ったのですか。」「それは、ある少女の手紙でした。私が官房室に入った時、一枚の手紙が落ちていました。中を見、読んでみました。なぜか心打たれショックでした。こんな小さな子に、国のことを考えてくれている。もっとしっかりしなくてわいけないと思いました。確かにこの事を実現できれば、楽になるやもと、思いました。少しでも、この子や、国のために、役になるのならと思い、ここに来ました。」「さて、どうします。」「そうですね。この場で議論しても、進みませんので、国会で提案者と話しましょう。」「それは前進ですね。彼に確認しましょう。話はできますか。・・・・しばらくお待ちください。できるようですね。」

古地の会話     「こんばんは。」

mirai117の会話 何ですか。

古地の会話     今、総理がいまして。国会であなたとこの件で話がしたいそうです。

mirai117の会話 ・・・・・・。

古地の会話     どうしました。びっくりしたでしょう。

mirai117の会話   嘘だ。からかわないでくれ。

古地の会話      本当の話です。前進しましたよ。

mirai117の会話    ・・・・・。

古地の会話      何か言ってください。

mirai117の会話    ・・・・・。・・・・・・。・・・・・。。。。。。。。。。。

。          ・・・・・・。・・・・・・。・・・・・・・。。。。。。。

  (彼はどうしたのか。混乱しているのか。・・・・・。しばらくこのままであった。)

古地の会話     どうしましたか。どうするの?。

mirai117の会話 御話はありがたいです。私も思いの有る事なので、どんな事があっても、最後まで付き合ってくれますか。

   (番組は他のキャスターが進めている。)

総理の会話     最後まで付き合います。

mirai117の会話    私はテレビに出ません。提案し、それを国会で議論してください。

総理の会話      わかりました。

  これにより、道筋は決まった。舞台は国会になる。

  数日後、総理のパソコンにメールが彼から入る。

  「下記の内容で、議論されたく、お願いします。……………….。」

 数日後、この件の行政改革特別部会が発足。会長に、希望党幹事長前田氏。

後日、初会合で前田は「総理より一任され、任務完了まで頑張りますので何卒よろしくお願い申し上げます。」と、未来を見つめあいさつ。改革の攻防が始まる。

 「まず、税金のない国について、みな経験がない。みなさんのご意見を頂きたい。」と、議長の希望党企画長杉上。  ここでの議論は、非公開とし、結果を会長が定期に発表することとなる。

  各委員が述べる。「確かに現実になれば、楽になりますよね。」「国債の扱いはどうするの。」「税務署の扱いは、、、、、。」「公務員の給与は、、、、、、。」  いろいろ出るが、やはり経験がないため、不安が多い。

そんな中、希望党青年室長の長田は、「最近の中国は、国内外の企業に投資や、企業の買収が盛んである。この後押しは、政府の力です。今中国マネーは膨張し続けています。国内外から、依頼がたくさんあり、経済も外貨保有も安定してます。この件の管理局が政府にあります。わが国も、財源を管理する場を設けて、経済を安定させるべきです。」

  「これについて意見は。」  「私も同感です。」  みな一応に同じ意見であった。

なぜ、ここに考えが行かなかったのであろうか。税金体制で、国債地獄なのに、抜け出そうと考えないのか。

「よし。この線で、やろう。提案者の計画を基本とし。議論を進めます。」

 議論はなかなか進まぬ。かなりの抵抗があった。

高速道無料化も、バス、鉄道など各社が反発。前途多難だ。無料化になれば、利用者がいなくなるであろうと不安なのだ。

しかし、一つ一つ見ていけば、乗り越えて行けそうである。でも、てごわいのがある。

郵政だ。小川があれだけやり遂げたものだ。簡単には行かない。館の半数以上は反対だ。

少しでも見直しが出来るものなら良いが。全部やり直しとなれば、小川も黙っていないだろう。政府の弱みを見つけ、総辞職となるであろう。なぜあんなにこだわるのか、わからない。国鉄、電電公社も、こんなに騒いだのか。郵政選挙など、馬鹿の極みだ。あれこそ、税金の無駄だ。今までの国営企業が、経営不振のため、民営化にしたのであろうか。赤字分は無くなったのか。やはりJLLと同じく、税金で穴埋めだ。結局、国営なのだ。

だから国民の暮らしはよくならぬ。早く税金の無い世界を望む。

政府は予算編成。マニフェストをやり遂げるのに必死だ。ガソリンの暫定税率。なくしたいが、税収が減少し、仕組みを変え、現状維持。こども手当ては所得制限なし。未来のこどもに熱い手当てだ。これにより、一部、扶養控除は廃止。プラス、マイナスをしてるだけだ。

小道は不満ながらも了承。やはり陰の総理の印象はぬぐえず、鳩貞は大事な会合には、小道を呼び、気を使っている。国民は、政府のうそつき、民自党の裏切りと、風当たりが強い。限りある財源だ、やりたい事は、うまくできぬ。名古屋では、10%の市民税減税成立。市民はありがたいと喜んでいる。少しの減税でも喜ぶのだ。まして、税金なしとなれば、どうなるであろうか。しかし、抵抗はなくならない。車の重量税、道路特定財源などで、道路に落ちる財源で、公共事業をやる仕事がなくなる不安があるのだ。いくら申請したとしても、許可になるのは難しい。税を利用して生活をしている者達もいるのだ。でも、これは一部分であり、多くの国民は望んでいるはずだ。そして、最も手ごわいのは、破産である。過去に処理されても、また裁判所と付き合うのだ。これは、逃げたくても逃げられない、現実となるからだ。これらを乗り越えない限り、未来の世界はない。しかし、やり遂げる。我々には、生命力があるのだ。  

高速道無料化では、利用者不足で、経営がうまくできぬときは、その分を財源局に申請すれば良いと思う。

郵政は、地元局で配達ができるようにする。あと、細かいのがあるが、なかなか難しい。

破産は、関係者とよく話し合い進めていくしかない。しかし、難航を極める。

破産法改正特別委員会で、確かに法整備すれば良いが、議論は紛糾。「なんでいまさら、支払いをするのか。あれだけ、裁判所に通って。」「でも、債権者は、あなた方よりも、苦しい立場なのです。」「改正すれば、全額救済でしょ。其の方がいいですよ。」「議員の中にも、破産者がいるかも。」「そうなると、たいへんですよ。」「破産者が理解をしてくれるかだよね。」「なかなか難しいよね。」「現実として、理解はしてくれない。」「ならどうします。」

「強行か、地道かだよね。」「でも、内容としては、良いかと思うのだが。」やはり、世論の動向も必要だ。五分と五分かもしれぬ。

  この件は、ニュースで流れた。やはり、激しいものがある。破産者は一部分だが、額が大きい。収入が少ないのに、今更払いができようか。しかし、乗り越えなければならぬ。

世論の動向、議論を元に、強行で行くと決定。内容は、基本の計画で決着。採決Xデーは数日後。この件を、会長が記者会見。居合わせた記者達はどよめいた。「ほんとに、これでいくのですか。」朝洋新聞記者、「この政策の責任者は誰ですか。」「総理です。」毎和新聞記者、「強行ですが、世論を治めることできますか。」「そこが課題だが、乗り越えていきたい。」読運新聞記者、「もし、だめなときは。」「だめでわなく。一つ一つ国民と解決したい。」NBU記者、「どうでも、やり遂げたいのか。」「はい。総理の決意です。」ano記者「この政策は総理が考えたのですか。」「一国民です。」Bco記者「なぜここまで、力を入れるのですか。」「幼き国民の声に応えるべき故です。」中丙電子台記者「幼き国民とは。」「総理のハートにふれたようで、未来ある方に、希望持てる国創りをしたいようです。」共孫通信記者「強行で行くようですが、波乱含みですよね。」「覚悟の上です。いつかは乗り越えなければならぬのです。」、、、、、、、。会見が終る。 

 会長と杉上は、「ひとまずここまで来た。あと少しかな。」「そうですね。採決がうまくいけばいいんですが。」「うまくいくよ。我々には味方がいる。」「味方とは。」「希望だよ。希望がある限り我々は負けない。必ず勝とう。」

数日後、すずめの声が鳴り響く。Xデーの朝である。午前9時、議長杉上があわただしく国会に入る。「おはようございます。」午前9時半、会長前田が渋い顔でやって来た。「おはようさん。」、、、、、、、、。

今の国会は、鳩貞が沖縄問題で退陣。アメリカとの関係を大事にしたくの結論だ。沖縄県民の民意はどのように感じているのか。これにより、社源党は政権を離脱。後の家本政権での、参院選で、民自党は大敗。ねじれ国会となる。国能新党は郵政改革のため、留まる。

その一角に希望党が参加している。今回の件で、総理より、新たな希望として、希望党代表比原に、この案件をまとめてほしいと話しがあり。希望党中心に進んでいる。



通称 行革法部会(行政改革特別法部会)は、午後1時より、開会だ。それまでの各党の水面下の攻防があった。

館民党は、この件がうまくいかない時は、世論を惑わした責任を取るよう迫る構えだ。

そんな時間などない。地方では、施設、橋、道路など、修復が急務になっている。税収が少ないため、自冶体はいろんな工夫をしている。住民サービスなど、コンビニなど利用したり、新たな財源を模索している。

もはや、今の形では、成り立っていかぬ。地方から、叫びの声が上がってくるであろう。

部会の扉の前では、何人かの議員がやりあっている。

「何年も続いている税制だ。今更なくしたって、うまくいくわけがない。」「だから古いんです。誰だって望んでいるはずです。ただ不安があることは事実です。」「もはや、ひとの意見など聞いている時間などない。地元があぶないんだ。」「借金大国でなく、財源大国になるべきだ。」「細かい調整が必要だが、やらなければならぬ。」「なんでこのような事を考える人は、いなかったんだろう。」午後12時50分、部会の扉が開く。各委員が室に入って行く。いよいよ始まるのである。

ジリリリリン。午後1時、開会である。議長の声が響く。「これより行革法部会を開会する。」

「始めに長田君より、これまでの基本案説明をしてもらいます。」

「それでは内容は、資料にありますが、大まかな所を説明します。

税務署を財源局とし、各税金をなくし、公共的に必要な財源を、財源局に申請し、審査、支給確定ならば、指定口座に入金する。

高速道無料化など、景気不安定などの企業はその分を申請する。

破産も、現行法で処理し、弁済金で足りない時は、破産者の年収の何%を裁判所で確定し、弁済金にあてる。

「待ってくれ。」館民党の寺島が放った。「処理済なのに今更払うのはおかしいじゃないか。」

「質問は説明の後にしてください。」やはり、くらいついてきた。希望党幹部は緊張感が漂う。

赤字国債は、特別法で、なくしていく方向でやる。」、、、、、、、、、。

長田氏の説明は終わる。これから攻防が始まる。

「議長。」寺島が吠える。「寺島君。」

「破産の件で、処理済なのに今更払うのはおかしいでわないか。」「長田君。」

「破産法は、破産者の保護を目的としてます。ならば債権者の保護もあっていいと思うのです。突発的な場合、予測できた場合。いろいろあると思います。後者は徹底的に追及するべきです。」

「議長。」「寺島君。」「過去の件も適用される。終わるまで返済する。これはいき過ぎかと思うが。」「長田君。」「後者はそうかもですね。でも債権者の苦しみを考えた時、これは必要かと思うのです。」「なぜ必要だ。」「必要なんだよ。」「あんたは、破産者の実態をしらないんだ。」「知りたくもない。」「破産者だって、やむおえずの時もあるんだ。」「それもわかりますが。」「わかるんならなぜだ。」「うるせー。早く返せ。」「何を言ってるんだあんたは。」

「勝手な議論はやめてください。」確かに、両者の意見はある。ここは、大人的に解決の方向でやるしかない。されど両者の溝はうまらない。「議長。」「寺島君。」「あなたね、破産者は、金銭的にも精神的にも、かなりの苦痛なんだ。やっとのおもいで、ここまで来たのに、今更また払えとはなんだ。あんたはそれでも人間か。」「暴力的な発言はよしてください。」

「長田君。」「債権者も大変なんだ。これからの事も考えなければならない。世間の目もあるんだ。」「それは破産者も同じだ。」にらみあいが続く。「もういいかげんにしてください。しばし休憩にします。」30分の休戦だ。

杉上が言う。「長田よ、もう少し、大人になれ。」「わかってます。でも、これだけは曲げられません。」長田も破産に遭った一人だった。新築途中で業者が破産。苦労し貯めた金で始めたのに、3分の1しか進まず。資金は大半以上支払いをしてしまった。近所から「どうしたどうした。もう使ってしまったのか。だまされたのか。、、、、、、。」と、いろいろ言われてしまう。初めての事であり、何をどうすればわからぬ。家も自分のものであり、他人のものでもあるようで、おかしなものである。他人の家は電気が点くのに、自分の家は暗く、青いシートが、風にぶきみに、揺れるのだ。こんな事だれが想像したろうか。するわけもなく。現実に、目の前の光景を見る、みじめな自分がいた。

現行では、どうにもならぬ。法を変えねば、債権者は救済できぬ。

長田は、これで終わりにしてもいいかと思う。されど、予測できての件は、どうしても許せないのだ。

「長田。長田。聞いているのか。」「すみません。、、、、、。」「で、どうする。これから。」「わかりません。」「それじゃこまるんだよ。」沈黙は続く。

ジリリリリン ジリリリリン。開会の合図だ。

杉上が口を開く。「再開します。何かご意見は。」「議長。」「寺島君。」

「いささか、長田さんは、自分本位ではないですか。破産法の本意を考えるべきです。」

「長田君。」「わかっています。だけど、予測しての場合、許される事でしょうか。破産者は保護され、もしくは牢の中に入るかもしれぬ。だけど、債権者は、そこから這い上がらなければなりません。債権者だって、経済は大変なんです。」「寺島君。」「それはわかります。刑事責任を償えば良いかと思うのです。」「長田君。」「それも良いかと思います。でも、これから何万件もの事例があります。二度とこのような事がないように、徹底なる法を作るべきと考えます。」


「議長。」「寺島君。」「私も同感です。しかし、現状では、刑事責任が妥当と考えます。」

「それでは、私の気持ちが許せない。」「何を言ってるんだ。だからおかしいんだよ。君は。」「あんたには、私の気持ちなどわからない。不正をして、2.3年で終わりにするのはごめんだ。一生、未来永劫償いをしてもらう。」「それでは、法の平等がない。やはりおかしいよ。」

「勝手な発言はよしてください。」 攻防は、2時間、3時間と続いた。

「いい加減にしてくれ。君らの運動場ではない。今日は閉会とする。」

議運は紛糾。次回の部会開会のメドもたたぬ。与野党の国会対策レベルで話し合いが続くが。まとまらない。そんな中、ある日の事。東北から関東にかけ、地震が発生。岩手、宮城、福島の太平洋側沿岸で、津波が押し寄せた。死者、行方不明多数。家、牛、車、すべてのものを、押し流していった。宮城沖震度9。関東千葉など、液状化現象が発生。そして、福島原発に、津波が押し寄せた。原子炉が壊滅状態。放射能汚染が周辺に。電源部も、津波に流される。原発20km付近の住民は強制避難。避難所は数多く、県外にも。地震当日は、3月11日。地元入社の人は、入社不可。現職は失職となる。原発停止により、電力


不足で、工場、関東の電車、民家に影響。進電は、計画停電を実施。未だ、行方不明者は、見つかるメドがたたぬ。食品、たばこ、ガソリン、輸送などに影響。放射能風評被害も多く出た。復興に予算を向けるため、こども手当ての廃止、土日高速道1000円は6月廃止。東北道は無料。そして、補正予算を組み、一日も早い、復興を目指している。

  時間が欲しい。財源が欲しい。安心な暮らしが欲しい。

「賛成の起立を求めます。」「多数と認め。可決します。」

数日後、議運はまとまり。部会は再開。進める案件は、可決してゆく。

ある日の事。長田は比原に呼ばれた。「長田よ。今回は飲んでくれ。」長田は、号泣した。そして、号泣した。

これで、この案件もまとまり、部会で採決になるであろう。

こんな中、首相に、不信任案が出された。館民、講明、もりあがれ日本などが提出。首相の不信、復興の対応の遅れだ。小道は、小道グループで70人余りを集めた。採決直前の民自党両議院総会で、復興のメドがついたら、後進に譲り、辞任すると発言。これにより、否決へと進む。此の時期に、出すのは、おかしいと被災者。出す方も、出される方も、考えてほしいものだ。首相は、辞任のメドを先送りするようで、ペテン師と言われる。

復興のためにも、各党協力し、進めるべきと思うのです。

部会で、最後の採決が始まる。「破産関係ですが、法案通りで異議なしですか。起立を御願いします。」「異議なし。」「異議なし。」、、、、、。「起立多数。此の件は、可決します。」長田は立たなかった。

長田は、目を瞑っていた。そして、ひとすじの涙が、流れていく。、、、、、、。

数日後。本会議が開会。議長より、「総理より、あいさつがあります。」


「皆様のご苦労な作業で、新しき国の改革が始まろうとしています。5年間、此の方式で、進めていきたいと思います。復興法案、2次補正とで。被災地の支援も進むかと思います。

戸惑いもあるかと思います。みなで、乗り越えていきたいと思います。どうかよろしく御願い申し上げます。」

「採決に入ります。 行政改革特別法案に賛成の諸君は起立願います。」 皆、どやどやと、立ち始める。長田は立たない。自分だけでも、抵抗したかった。

「起立多数。本案は可決します。」これで、また遠くへ行ってしまった。長田は深くため息し、目を閉じる。

法案の施行は、5/1から。一日も早く、復興に間に合うようにするためだ。

各紙、メディアは報じる。「財源のない国から、ある国へ。」「日本の税のない世界とは。」「税をなくし、国は再興するのか。」  古地は番組で語る。

「mirai117さんのプランが現実のものになりました。5年間の期限付きです。この間、どれだけ変わるのか、期待したいものです。彼に連絡を取ろうとしましたが、取れませんでした。政界は、期限付きの大連立。もっと早くなぜ、できないものか。館民は、総選挙付きです。被災者、国民の事を真剣に考えて欲しいものです。 三島さん。これからどのようになりますかね。」「そうですね。初めての事です。やってみないとわかりませんが、いままでよりは、いいかなと思うのですが。」

 原発事件により、自然発電の期待が高まっている。これからの技術で、進歩は急速に進むであろう。いつか、電力会社はなくなるであろう。

  本当にこれで良いのであろうか。民無視の政治。未だ復興は先が見えず。

  これが、皆が期待した、未来の世界なのか。、、、、、、。

      ある日の事。  峠を越えて、平野が続く。 トンネルを抜け、坂を下り、右手には町が見えてくる。右側に、桜があり、春にはきれいなものだ。橋を渡り、右手に。  そんな田舎で、、、、、。

     男性死体が見つかる。口には、「だまっていればよかったのに。」と書いた、メモがはさんであった。 

     そして、また、古地に、メールが送信される。、、、、、、、、。



     上記の小説は、これからの提言も含め、書いたものです。

2011.6.11 希栗拓人 きくりたくと

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未来の世界へ 希栗拓人 @hirakums117

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