10 枝
梢の隙間から眺める
茜色の空のように
日々の選択は
終わりへと続いている
夕陽を美しいと思うのは
自分たちの行く末だからだろうか
独りぼっちの夜を淋しいと思うのは
自分たちの行く末だからだろうか
あなたが夜明けを迎えられるなら
私はこの命など惜しくはない
燦然と輝く朝焼けを
青葉の生い茂る時代を
私は今日までに
この枝に咲かせてきたから
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