10 枝

梢の隙間から眺める

茜色の空のように

日々の選択は

終わりへと続いている


夕陽を美しいと思うのは

自分たちの行く末だからだろうか

独りぼっちの夜を淋しいと思うのは

自分たちの行く末だからだろうか


あなたが夜明けを迎えられるなら

私はこの命など惜しくはない


燦然と輝く朝焼けを

青葉の生い茂る時代を

私は今日までに

この枝に咲かせてきたから


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る