8 夜に降る雨のように

夜に降り注ぐ雨のように

穏やかになれたなら

この命はもう少しだけ

静寂を知れるのに


水溜りに似た私は

灰色の雲の向こうに輝く

星々に憧れている


雲の切れ間を見計らい

美しい星を自らに宿すけど

似合わぬ衣と知り

愚かな自分を恥じるのだ


夜に降り注ぐ雨のように

人知れず何かを洗い流せたら

この命はもう少しだけ

生きる意義を得られるのに

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