居場所
今を生きる
なんて簡単に言うけれど
今なんてあっという間に過去になる。
「そういえば、こないだ悩んでたけど」
それいつの話
「いま、たのしいでしょ?」
笑ってるから面白いと思ってるの?
楽しいと思う振りなんか
十三で母親に私が殺された時にできるようになったよ。
楽しくなくても笑って、場を盛り上げるくらいの人間になら、なれたよ。
でもね、私が居なくなって、わたしが生まれた。
否定されることに麻痺してたから気づかなかったけど
貴方に出会って肯定されただけで
色んな人が私を愛してくれた。
居場所をくれてありがとう。
見つけてくれてありがと。
これからは自分の居場所は自分で守るから
貴方はもっともっと先へ行って。
諦める理由を探さないで。
私ができることは数えられることだけど
いつかその日が来る時まで
貴方の背中は私が守るよ。
遥か長い道の先の山の一番上から見えた景色が
どんなだったか聞かせてくれたらそれでいいから。
もうどうしようもないくらい
気持ちが落ち込んでも
いつまでもその日を待ってる。
貴方の苦しみや喜びの全てを
私は分かってあげれないけど
立ち直れなくなったら
仕方ないから一緒に堕ちよう
もう何も怯えなくていいよ。
誰も貴方をひとりにはしないから
もっと自由に生きてよ。
今までずっとおかえりを言い続けた分
次はおかえりを聞かせてあげるよ
優しさに見せかけた甘さも全部受け止めるから
好きな場所で笑って
その時は近くに居させてよ。三歩後ろくらいでいい。
おかえり。素顔の貴方へ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます