時々、見えない猫が私に語りかける。

死んだら楽になるよ

死んじゃいなよ

あの人もあの人もお前が居なくても困らない

居たら迷惑だって思ってるよ

こんなこともできないんでしょ

生きてる意味ないよ

ほら死んじゃおうよって。

猫だからリードも何も着けてないのに、ずっと隣を歩き続けてくる。

親しげにこっちを何度も振り返りながら

疲れたでしょ

死んじゃおうよ

楽なれるよ

周りの人も死んじゃえばいいのにって思ってるよ

死んでも誰も気にしないよ

お父さんにまた会えるよ

死んじゃおうよって。

鬱とはそういう病気なんだろうか。

そういうくくりのなかでは私は普通なんだろうか。

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