猫
時々、見えない猫が私に語りかける。
死んだら楽になるよ
死んじゃいなよ
あの人もあの人もお前が居なくても困らない
居たら迷惑だって思ってるよ
こんなこともできないんでしょ
生きてる意味ないよ
ほら死んじゃおうよって。
猫だからリードも何も着けてないのに、ずっと隣を歩き続けてくる。
親しげにこっちを何度も振り返りながら
疲れたでしょ
死んじゃおうよ
楽なれるよ
周りの人も死んじゃえばいいのにって思ってるよ
死んでも誰も気にしないよ
お父さんにまた会えるよ
死んじゃおうよって。
鬱とはそういう病気なんだろうか。
そういうくくりのなかでは私は普通なんだろうか。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます