前半と後半のギャップが

タグをよくよまずに(ヤンデレ作品とは気が付かずに)読んでいたので、
ボッチと高嶺の花の作品(前半部分)と思いながら読んだのですが、
ヤンデレ作品(後半部分)へと急転直下になり引き込まれました。

ヤンデレ作品としてみると前半部分が若干長くなりますが(1話ごとの分量も
結構長めですし)、その分後半が際立つ作品となっていると思います。
ただ、長いとはいっても、作者が「あとがき」で言及しているように、
本筋とは関係ないところはばっさり省略していますので、間延び感も
なく、読んでいて引き込まれていきます。

ヤンデレの度合いもかなりえげつないですし(残酷描写ありは冗談ではありません),
ラストも非常に印象深い(人によっては、はっきりしろ、という人もいるかもしれ
ませんが)ものになっています。
特に最終話の題名となっている花の花言葉はこの作品のラストを象徴し
ていると思います。

ついでに付録の「花言葉」は読まない状態で本編を読み、最後まで読み終え
てから「花言葉」をみることをお勧めします。「登場人物」は適宜読んでも
かまわないかと。

作者の方は次回作も書かれるとのことですので、非常に楽しみです。

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