『隠れた良作!』 もここ様作 たなばたムスメのなやみごと

 キャッチコピーを付けるなら?


・都会と言う星を目指す少女は……


 この作品をオススメしたい相手

・青春作品を読みたい方

・まだ見ぬ良作を読みたい人。


https://kakuyomu.jp/works/1177354054888593155


 …………。


 感想(ネタバレ有り)


 さて、次の作品はどれにするか……?


 そう迷いながら、皆さんの作品を眺めていた私に『朝ドラみたいな小説です』と言う文字が飛び込んで来た。


 朝ドラ? そんな事より勝海舟生誕200周年が近づいてきたのだから、勝海舟の朝ドラの話をするべ……ゲフンゲフンと言いながらこの作品を読み始めた。



 はっきり言います、これ隠れた良作ではないかと思います。


 と言うのもまず、主人公である中学生3年生の少女、西野 七夕の。



 孤立しすぎ!!

 文化遅れすぎ!!

 虫いすぎ!!


 田舎すぎ!!!


 私は、脱出する。絶対。…絶対!



 と言う五行の叫びだけで。

・彼女のいる場所。

・田舎への不満

・田舎を出たい思い

 と言う事を表現している表現力は実にお見事では無いでしょうか?(作者も作品を描く際、長々しく説明口調で書いてしまうので、大変勉強になります)



 そして、そこから物語に引き込まれると、キャラクター達が巻き起こす世界観が魅力します。


 例えば、七夕の父である星野は、星が大好きな男かと思えば、娘の『都会にある祖父と祖母の家から高校に行きたい』と言う思いに対し。


 「………………なゆうさ、それで、そのあとどーすんの?」

 「だからその都会で、なゆうはなにすんの」



 と問いかける場面は彼の父親らしさ、娘への心配を感じさせる良い場面では無いでしょうか?


 また、七夕の母親である美織は、娘を溺愛し、夫の星野に一途な様子。

 しかし、娘の七夕が都会の友人と会った際。


「ええ?じゃあなゆうちゃんひとりでこっちに?…大丈夫なの?まだ高校生でしょ?心配じゃないの?」


 と言う言葉を受け急に不安になったり……。


 ホントキャラクターの動きや考えが自然なんですよね。

 だからこそ、活字を読むのが苦手な皆さん含め、オススメしたく考えています。


 ホントはもっとボケたかったんですよ。

 ですけど、これはあまりボケたく無いんですよ、よく出来ているので!


 それほどコレは良い作品なのです。



 PS.皆様に質問です。

 今回までは、星が一桁を選んで読んでいましたが、次からは二桁作品も選んでいった方が良いでしょうか?

 それとも、もうしばらく一桁作品を選んでいった方がよろしいでしょうか?


 皆様の心優しいご意見、お待ちしております!

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