いきなりの転生Day?

『あなたは選ばれました』

 なんだろう、この白い空間は。そして目の前にいる白くて可愛くて綺麗な女の子は。

「あなたは?」

「私は女神フィリパです。貴方は選ばれたので異世界に転生します」

 おっ、異世界転生か。知ってるよ。学校の図書館であったんだ。読んだことある。悪くないね。

「もし、スキルを選べるなら魔法最強にしてほしいな。無理なら最強の錬金術師。無理なら防御力最強のタンク。無理ならチート回復術使い。無理なら…」

『ごめんなさい、どれも無理なのです』

 女神は微笑んだ。なんて可愛いんだろう、今までの女の子はなんだったんだ。

「それなら貴方を異世界に連れていきたいな。一緒にオリーブ色のバスローブを着てワインを飲まないかい?」

『それも無理なのです』

「じゃあ何ならできるんだよ!」

『貴方の転生先は決まっています。貴方が望んだ通り、石です』

「石だって?」

 まったくなに言っているんだか。

 くだらないね。

 やれやれぼ




       







  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る