第1章 一人で始めるダンジョン攻略
第1話 第1階層① ゴブリンと遭遇する私
ダンジョンは暗いイメージだったんだけど、周りが見えるくらいの明るさです。
よかった。
真っ暗だったら怖いよね。
実は私、いや実はでもないんだけど、ゲームとかやったりするタイプの女性です。
オンラインゲームとかもやっていたし、据え置き機のゲームとかもしていました。
FFとかも。
F●とかの方が良いのかな。
ゲーマーとかそういうレベルではないと思うんだけど。
最近は仕事とかが忙しくて、あまりできなかったんだけど。
仕事とか言っちゃうと年齢特定されたりするのかな。
私の話をしちゃうとそうなっちゃうよね。
なので、WEB小説とかも読んだりしていたので、正直に話すとこういう展開には少し憧れていました。
でも、私が憧れていたのは最近流行の悪役令嬢もので逆ハーレムです。
「悪役令嬢なのに、なぜかイケメン貴族に迫られる」的なのです。
転生したらそういう展開もあるのかなっと思っていましたが、世の中そんなに甘くないですよね。
ダンジョンに入ったってことは、敵に襲われるかもしれないのに、今の私は油断しすぎですね。
ダンジョンの中なのにいったい何を考えているのでしょう。
でも、一人でダンジョンにいるからこそ、そういうことを考えていないと精神的に持たないという部分もあります。
必要なのは警戒です。
右良し。
左良し。
後ろ良し。
前悪し。
前悪しという言葉が正しいかはわかりませんが、前にはゴブリンが1匹こちらを見ています。
名台詞で表現するなら、「様子をうかがっているようだ」です。
本当はダンジョンを探索して武器を最初に見つけたりしたかったです。
あるかどうかはわかりませんが。
初めてわかりました。
人ってテンパって違う人種?の前では「ハロー」って言っちゃうんですね。
はっきり言います。
怖いです。
とても怖いです。
足だって震えています。
だって、向こうは一匹だけど、ナイフを持っているんですよ。
現代社会でも、いきなりナイフを持っている人が現れたら怖いじゃないですか。
それと同じです。
私の行動は一つです。
逃げます。
全力で逃げます。
ヒールの高い靴を履いていなくて本当に良かったです。
ヒールの高い靴だと、こんなに早く走れませんからね。
体力には少し自信があります。
でも、走るのは得意ではありません。
走る体力と、私がいった体力に少し自信がありますの体力は違う体力です。
走って逃げるのは得策ではありません。
ただし、走ってしまった現状では、走りながらゴブリンを倒す必要があります。
私は走りながら石を拾ってはゴブリンに投げます。
ダメージが当たっていると信じたいです。
何度か石を投げながら逃げているとゴブリンが消えました。
倒したという事でしょうか?
ゴブリンが居たところに、ナイフが落ちています。
これは拾った方が良いのでしょうか。
落ちたままだと危ないので、拾っておきます。
第三者が見ると、今度は私がナイフを持っている不審人物となっております。
すごくシュールな光景です。
ただし、ここには私しかいないので、不審人物と思う人はいません。
そして、ダンジョンなので武器を持っていてもおかしくないのです。
でも、ナイフを持ちながらダンジョンを歩くって正しいですけど、危なくないですか?
転んでナイフが私に刺さったら危ないじゃないですか。
それにナイフで攻撃ってちょっと相手に近寄る必要があるので、逆に危ない気がします。
石を当てても倒す事ができるのであれば、石で攻撃した方が良いと思います。
遠距離からの攻撃なので多少は安全ではないかと考えています。
どう思います?
そうなると、必要ですけどナイフが邪魔です。
仕舞ったりできないかな~。
・・・。
仕舞ったりすることはできないみたいです。
石を拾ってポケットにしまうって小学生の時でもしなかったな。
大人になってからすることって、あるんだなっと思います。
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