「筋トレ」
俺はひょろがりだった。子供の頃から太ったことはなく、筋肉がつかなかった。そのため、昔から背中が丸く猫背だった。そんな俺にも好きな人ができたのだが、その子は明るくて優しい。体格、性格ともにくらい僕とは釣り合わないだろう。
そこで、まずは体から鍛えようと思った。しかし、僕には困難なことがあった。
1つめは体力のなさだ。トレーニングを行うにあたって痛感した。
2つめは親に見られることが恥ずかしい。特に運動部というわけでもないのに筋トレしていると親にからかわれるのだ。この羞恥の感情を乗り越えなくてはならない。
3つめに猶予があまりないことだ。彼女と僕はいわゆる推薦組。大学に進学することは決まっていて、あとは卒業を待つのみ。彼女とは違う大学なので接点がなくなってしまう。
僕はこの3つの障害を乗り越えなくてはならない。だが、僕はやってみせる。そして、彼女とデートするんだ。
そんな決意を固めて学校に通い続け、卒業式。僕は彼女に告白をした。
結果は残念だったけど、筋トレの成果は褒めてもらえた。僕はこれからも筋トレをやっていこうと思う。
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