「夜更かし」
時刻は丑三つ時を回った。私は未だにベットの上で寝転がっているだけだ。明日は朝から出掛けなければならないのだが、こういうときに限って寝付けない。修学旅行前に寝付けなかった青い思い出が蘇ってくる。
私は不眠症かもしれない。そんな馬鹿げたことを考えていると時刻は3時のなっていた。新聞配達員がせっせと新聞をポストに投函する音が聞こえてきた。彼らはこんな時間に働いてすごく立派だと思う。彼らがいなければ朝刊が間に合わず世のサラリーマンたちは、トイレに籠もって何を読めば良いか分からなくなるだろう。
だめだ。頭がクリアになってしまう。寝たいのに。もういっそ起きておこうかと布団を剥がした。だが、この季節寒いのだ。暖房をつけてまた布団にもどる。暖まるまでは布団の温もりに包まれていたい。布団は素晴らしいなぁ……私はそっと目をつぶった。
次に目を開けるとカーテンから優しい明かりがさしている。私は深呼吸をしてから掛け時計に目をやる。時計は8時を示していた。遅刻が確定した
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