短編集 投稿
ふゆき
「寄り道」
いつもの帰り道。ふと、私は寄り道をしたくなる。私は人混みが嫌いだけど旅はしてみたい。けれど、お金もない。だからいつもの帰り道、ちょっとした寄り道が旅になると私は考えている。
マップを開けばそこに何があるか分かるけど、実際に歩いてみると、いつもと違う光景にワクワクする。地図で見ただけでは得られないものだと私は思う。
私は今日の寄り道でいくつかの飲食店を見つけた。中には地元のチェーン店が店を開くことを知った。私はそのお店でバイトしていたことがありすごく楽しみだ。開店したら必ず行こう。こういった発見が私は楽しい。その飲食店の中に良い雰囲気の喫茶店を見つけた。私は心の赴くまま店に入った。
外観は昔ながらの喫茶店といった感じ。お店にはテーブルが3つ。カウンター2席のこぢんまりとした印象受ける。私は案内されたカウンターに座りマスターに話しかける。
「マスター、ブレンドを。あとサンドイッチ」
マスターは頷き豆を挽き始めた。静寂の中に漂う豆の香りにうっとり。私はカバンから文庫本を取り出す。10ページほど読み終えるとブレンドがでてきた。
ここのブレンドは最高だった。行きつけがまた1つ増えた瞬間だった。
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