気づいているのか分からないケド

  昨日(執筆している時点で27日)、相方と横浜人形の家でプーリップを作って来た私だが、帰って来てから必ず見る動画がある。デジモン(日曜日はゴーストゲームを見るのでお休み)以外にも、鬼滅の刃の二次創作を見ているのだ。それ以外にもキリンチャンネルやらクソゲー動画を見ているが、鬼滅の刃の二次創作は笑える、否笑うしかない。

 というのも、間にジョジョやらワンピースのネタが挟まれている上、スマホやウーバーイーツといった現代的な単語が盛り込まれているのだ。その他にも、別の漫画のネタが使われているので、飽きることはなくともオリジナリティが感じられない。

 何か始まるとすぐにジョジョネタに走るのはストレートと言わざるを得ないが、その一方で膾炙されている作品ばかりだからこそ視聴者が楽しめるのだろう。コレは他の二次創作にもいえる。

 借り物ばかりで作品を作れて、しかもソレで視聴回数を稼げる人というのは素直に尊敬する。私には全く出来ない(やろうとしてもどこかでオリジナルが入る)から。アンチから言わせれば「借り物ばかりでつまらない」らしいが。

 とはいえ、安易にパロディばかりを使えば薄っぺらくなってしまうのは想像がつく。そして薄っぺらい話がいい話かというと、そうでもない。深い話は何かを誰かの中に残してくれるから、その価値を知る者に好まれるのだろう。私はそういうのが書ける人間になりたい。

 大体にして、大人気作品ともなればアンチがつく気もするが、あのチャンネルを見た限りではアンチはいなかった。尤も、嫌いな人は見なければいいだけであるし(その割に低評価ボタンが付いているが)、ソレ以前にもし好きなものを散りばめたような内容の作品が読みたいのであれば、自分で作ればいいだけの話だ。実際にそうしている人はたくさんいるので気づかないだけなのだろう。中にはソレを商業作品にしている人もいない訳ではないが。

 「おもしろい」「つまらない」という評価を出せる作品は完成していると思う。作家が真に恐れるべきなのは、「途中で見るのをやめた」「そもそも顧みられない」だから。そのことに気づかずに、「つまらない」と言われただけでキレる人は、自分がどれだけ恵まれているか気づいていないのだろうか。

 世に蔓延る一次創作は、自信満々に作られている(ように見える)せいか、大半の人が二次創作に流れている。そうなると、(好きかどうかはわからないが)媚びる人も出る。好きなことで苦痛を味わっては本末転倒な気がするが、気づく日はくるのだろうか。

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