　物凄く動きたくない昼下がりのこと、前から母に「髪切りなさい」と言われていたのもあり、重い腰を上げてホットペッパービューティーを開いた。放っておけばいずれにせよ貞子状態になるし、後ろも後ろでボリュームがありすぎるので切りに行くことにした。

　予約したのは駅前のヘアサロン。価格も安いし、分かりやすいランドマークもあるので、夕方のまだ日が出ているような時間帯に予約。夕方までのんびりしていたが、やはり布団から出るのは億劫である。部屋から出たくないし、寒いからもう少し眠っていたかった。一駅跨いだ先にあるとはいえ、遅刻は厳禁。幸い今回は、目印がわかりやすいこともあり、遅刻はしなかった(ギリギリだったが)。

　ヘアサロンに行くのは五ヶ月に一度くらいと、頻度は少ない。それよりももっと楽しいことがあるし、前髪が伸びて目隠れになるまでは時間がかかるから。ちなみに、髪を染めることには意味がないと思っているので、カットとシャンプーだけをしてもらっている。

　店内に入り、割と待たされるがその間はタブレット端末で雑誌を読んでいた。ファッションなどには興味がないので、雑貨の雑誌を読んでみたのだが、面白い反面少しばかばかしいとも思えるのである。使って検証するのはいいが、何を買おうと客の勝手だろうがよ、と。それと、最新の雑貨が目に入ってきたが、今の雑貨は便利。その一方で風情がなくなっているので味気ないのだ。不便さを味わうのも乙なものだと思うのだが(共感、反感を抱いたひとはコメント欄まで)。

　その後何事もなくシャンプーをしてもらい、前髪を切ってもらう。後ろ髪はリゼロのレムちゃんくらいの長さになっていたが、あまり気にしていない。前髪もまた伸びるので全く気にしていない。面倒くさい用事を終えたので、自分へのご褒美にお菓子とジュース(晩酌用)を買って行った……のだが。外はとんでもなく寒いのだ。それこそ、手袋がないと死にかけるくらいに。まあ、はめたらはめたでまた熱くなるのだが。

　私の髪は黒くて硬く、それでいて濃すぎるし多いので今回もすいてもらった。オシャレに興味がないのに、ここまで量が多いと神様が意地悪でもしたんだろうか、とも思ってしまう。そのせいでロングにする時はとんでもなく困った。髪の毛が乾かしづらいのだから。好きなこと以外では恐ろしいくらい無気力な私は、ここまでふさふさでなくていいのに。

　ちなみにシャンプーは何を使っているのか。一応パンテーン、とだけ。