大人のアニメはどこから?

 少子化が続いているというのもあってか、今のアニメは殆どがティーンや大人向けで、子どもにウケるものは少なくなった印象がある。小さい頃は子ども向けアニメが充実していて、毎日が楽しかったようにも思えたが、少しずつ子ども向けアニメは減っていき、今見かけるアニメの殆どは深夜帯に放送するものだ。テレビゲームが普及した、というのもあるが大人の数が多すぎて放送される時間がバラエティ番組に取って代わられたというのもあるのかもしれない。しかし、今ほど大人のアニメオタクが普通になった時代というのもないのではないだろうか。今日は大人向けアニメがどこからきたのかを語ろうと思う。

 その昔、大人のアニメオタクはガチで差別されていた時代があった。高度経済成長期を過ぎてから少し経った、昭和の末期頃のこと。私からしてみればとても羨ましいくらいに潤っていた時代に、それは生まれた。そう、アダルトアニメである。とはいっても、今のアニメとは違って劇画調であったせいか人気は出なかったようだが。今のように「萌え」を意識した絵柄になったのは少し後のことで、「くりいむレモン」シリーズから(厳密には「仔猫ちゃんのいる店」が一週間程早いが)である。このシリーズは大ヒットしたようで、その後も次々と続編が作られていった。ちなみに映倫の審査を通過したのもこのシリーズが初のようである(それまでは通過してなかったのかよ⁈)。まだファミコンがメジャーでなく、アニメは子ども向けが大部分を占めていて、表現の規制もかなり緩かった時代のこと。

 今のアニメは(親友曰く)「どう見ても18禁なのに、全年齢向けで通ってしまう深夜アニメがある」という作品もあるようだが、規制自体は年々厳しくなる上、テレビ番組もつまらないものが多くなっている(規制が緩いのは皆ネットに流れているからだろうか?)。その上、アダルトアニメは冬の時代である(エロゲもあるし、こればかりは致し方ないともいえるが)。私はアダルトアニメのことをあまり知らないが、きっと昔の作品だからエロの中にも趣深い物語があるのだろう、と勝手に信じている。とはいえ、私のような者では手に取れる自信がないし、仮に手に入れられたとしても暫くは隠しておかねばならないのだが。どのみち喘ぎ声を聞くのが苦痛だから、恐らくはゲームの方に流れていくのだろうと勝手に思っている(もっと言うと、声がない分漫画の方が楽しみやすいというのもある)。

 近年は全年齢向けもあるようだが、だったら最初から一般作としてつくって欲しいというのが本音。

 

 

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