意外と悩むものなんです
私には悩みがある。体質的に問題があるといえば分かるだろうか。アレルギーもそうだが、それ以上に深刻な問題なのだ。そう、私の今の悩みとは「髪が濃くて、量が多く硬い」ことである。この悩みに気づく人はまずいないが(大抵羨ましがられるだけだから)、私自身は育毛剤なんていらない‼︎とブチギレるくらい悩んでいる。だから髪が薄い人は羨ましい。それを理解する人は少ないが。
髪が薄いことのメリットが私にとってはざっと思い付いただけでも「乾かすのが楽」「結んだ時に細くなるので見栄えがいい」くらいはある。まあ、これは女性に限った話(男性で髪結ぶ人はあまりいないので)なのだが。だから元カレが「自分は髪が薄いから育毛剤を使っている」と言った時は、「え、髪薄いの羨ましい‼︎」と思ったものだ。大多数の人には理解してもらえないのが現状だが。
母は髪が薄いが、父は髪が濃い。私は父に似たのだ。小さい頃は水疱瘡の治療薬が原因で一時的に禿げていたが、高校の頃にはすっかり収まっていた。あまりのフサフサっぷりに、「全国のハゲに謝れ」とクラスメイトから言われたことさえある。このフサフサっぷりが悩みの種だとは誰も気づかなかったようだが。
放っておくと、大体重くなり綺麗に整えても日本人形のようになってしまう。髪色だけは日本人形の黒ではない(醤油と同じような色)が、何の慰めにもならない(面倒くさいのでヘアカラーは使わないし、脱色もしない)。日本人形より西洋人形の方が好きな私にとっては、気にするほどでもないが嫌なことではある。西洋に憧れているというのもあるが。西洋のものは日本と違ってゴージャスでかっこいいと私は思っているから。
現状、毛生え薬ならぬ毛減らし薬は存在しないようで、髪を薄くしようにも生活習慣をこれ以上ないくらい悪くする以外方法はない。もしくは老年期を待つか。そんなことをしている間にも、好きなことはしたいし欲しいものは欲しいから、結局今の時点では数ヶ月に一度髪を切りに行く時すいてもらう以外方法はない。いつか毛減らし薬が開発されることを願ってやまない。
(髪が濃くて多いのはいいことらしいが、それは世間一般かつ髪が薄い人から見た話である。手入れが大変な上、乾かすのだって楽ではないからか私にとっては邪魔なものでしかない。しかし、それを見ていない人は大勢いて羨ましいという視線しか向けてこない。それがたまらなく嫌だったし、これからも嫌な目にあい続けるのだろう)
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