「ロボット先生」はあり得るのか?

  英語の先生曰く、この五年で日本も変わるらしい。というのも、AIが発達し日本にも導入されるからである。現在、身近なロボットといえば工場で働くロボットや携帯電話ショップにいる案内ロボットなどが多いが、それもこれもあと四年でお仕舞い。人間がしている殆どの仕事をロボットが代わりにするからである。その為か、ゆくゆくは単純労働や事務作業などもロボットの仕事になるという。このまま大半の仕事をロボットに取られたまま、失業者が増える可能性もあるが、私としては「やっとここまで来たか」と感じている。というのも、私はのんびりライフが送りたいのである。好きな時間に好きなだけ小説や絵を描き、晴れた日にはどこかへ遊びに出かける、所謂晴耕雨読ライフ。仮に小説が世に出れば、私自身それだけで生きられる可能性も低くはないだろうと考えている(自意識過剰かもしれないが)。しかし、ロボットでも出来る仕事ということはそれだけ「誰でも出来る仕事」なのではなかろうか(それすら出来ないと社会から爪弾きにされる場合もあるので、ある意味ではそういった人たちの救済にもなるのかもしれない)。そして、その「誰でも出来る仕事」に教師という仕事が入っているのが個人的には驚きだった(私のように教えるのが下手な人もいると考えているので)。

 しかし、美的感覚が必要な仕事はどうだろうか。個人的には微妙なラインだと考えているし、人間にしか出来ない仕事もあると考えたい。こういうのもなんだが、まだまだ人間も捨てたものではないと思いたいのだ。

 ところで、今まで暗い話ばかりだったが明るい話として、日本はいかにエンタメにロボットを使っているのか語ろうと思う(海外では索敵などに使用されている例があるらしいので)。日本ではロボットというコンテンツを早くからアニメなどに利用してきたのだが(富野さん曰く「三十分のコマーシャルフィルム」)、内容がやたらリアルな戦争を描いているのはさておき(ガンダム00でさえそんな感じ。ただ、ファンタジーとしても充分楽しめる出来)、海外からも高い評価を得るほどに親しまれて来たのは事実である。平和を愛する日本だからこそ、アニメの中で戦争を描くことが出来たと同時に、ロボットという存在を平和利用出来る(悪くいうと見世物に出来る)ということを証明出来たのだと思った。ちなみに、日本にもエンタメ用だが人が乗って操縦できるロボットは存在する。ビームなどは搭載されていないが、それだけでもとても凄いものである。事実は小説よりも奇なりとは正にこのことか。

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