噛みちぎれ‼︎二番目の好物

 突然だが、私はきゅうり以外にもきのこが好きである。栄養という意味ではない。噛み心地が良く、美味しいからである。形も面白いし、野菜としての価値は十二分にあると思っている。肉野菜炒めに、スープなど入っていなければいけないというこだわりを持つ程だ。しかし、世の中にはきのこ嫌いな人も一定数いると聞く(私もマツタケの味は理解出来なかった)。普通のきのこが嫌いな理由は様々で、外見に食感などがメジャーである。私は小さい頃からきのこ自体は(マリオのおかげで更に好きになった)好きだったので理解出来なかったが、私のネギ嫌いと同じものだろうと納得した(未だに勿体ないとは思っているが)。

 我が家で消費量ツートップを誇っているのは、えのきとぶなしめじ(ブナピー含む)である。この二つは使いやすいからなのか、割と高い頻度で入っている。少なくともえのきがあれば、ご飯が進むことは明らか。味付けが辛いもしくは塩味なら尚よし。ぶなしめじについても、そのまま焼いてあっさりした味付けにしても美味しいだろう。スープにも入れる(むしろ入れないと食べる気が起きないレベル)が、無論噛みちぎることが目的だ。大量に口の中に含んだ時は思わず「まいうー」と言ってしまいたい気分になる。その他には、まいたけ(沢山食べ過ぎると大変なことになる)やエリンギもあるが、頻度は少ない。一番使用頻度が少ないのはしいたけだろうか。ここ数年家で見ていない。

 きのこが好きになった理由は覚えていないが、私自身噛みちぎることが好きなことと関係があるのだろうと勝手に思っている。味付けそのものは決まり切っているものだが、それでも美味しいと感じる。むしろこの味から逸脱して欲しくないのだ。その一方で、たまには味付けを変えてみたいと思う自分がいる。お腹を壊そうが翌日寝込むことになろうが、試したい気持ちは変わらない。

 きのこを使った料理にもバリエーションが欲しい。温野菜サラダに、卵とじ粥。特に後者はダシが出て美味しそうと言われそうだが、理由は違う(自分なりにバイオハザードのコラボレストランメニューを再現したい、というのがある。卵とじ粥自体は条件付きでマスターしているが、その上にきのこを乗せるというのをやったことはない)。きのこピザやきのこ豚汁もあったらどんなにいいだろう。心が躍る。それだけきのこの魔力は凄いものなのだ。生で食べられないのが残念だが。

 ちなみに我が家には、きのこは一品に付き一種類までという決まりがある。それ以上だと多いから、らしい。バイキングレストランでは普通にきのこが沢山入ったスープがあったのにもかかわらず。不公平だと感じた。

 

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