第4話 秘密の奴隷。

忘れたくて忘れたくて

鍵を何重にもかけました


忘れかけた頃

罪悪感が鍵が壊そうとする


その度に秘密はガタガタと音を立てるのです


だから、毎日毎日鍵を増やしては

ずっとずっと奥の方へ

閉じ込めました


罪悪感が鍵を壊さないように

罪悪感が鍵を壊しきらないように


秘密がどこにも行かないように


いつしか

わたしは秘密の奴隷に

なりました


秘密は時に甘く

わたしを抱きしめる


秘密は時に優しく

わたしを許します


秘密は影のように

わたしと生きてくれるのです


でも、秘密の言うことは 

いつも正論で


秘密はの言うことは

いつも苦しい



間違ってしまったわたしは

秘密の奴隷になりました


































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