第18話 炎上

火が起き、それが未だに消えない事に皆不安を抱いている。

火の粉が此方に飛んで来るのではないかと、不安の中自分だけは燃えないように争っている。

誰が火に燃料を与え大きくしたのか。

誰が風を与え火の粉を散らしのか。

誰がガソリンを撒き火を炎へと成長させたのか。

そんな事はどうだっていい事だ。

火を点けたのは誰かが問題だ。

そして消し方が分からないのも問題だ。

けどやっぱりそんなのは問題であるってだけで、解決しなくたって良い事だ。

やがて火は勝手に消えていく。

燃料となるものが無くなるからかもしれない。

炎と炎が消し合うかもしれない。

でも案外、地球全体が炎に包まれるのも面白い。

そしたら地球って名前を改めて、火星と名乗らなきゃいけないね。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る