第6話 幸福

幸せが忘れることだって言うなら、それはきっと正しい。

今も昔も、僕も君も、忘れてしまえ。

そうすればきっと幸せなんだ。

優しさは心を削る行為だ

優しさを振りまくと心を無くしていく

だから心の無いアンドロイドこそ優しさの最高位かもしれない

忘れることの出来ない君達は、いつまで経っても辛そうだ。

人間はずるい存在さ。

でも本当のところ如何なんだろうと僕は考えてしまう。

忘れる事が幸せだって言うなら、過去の嫌な思い出を忘れさせてくれ。

忘れる事が幸せだって言うなら、未来へと募る不安を忘れさせてくれ。

過去も未来も考えなくなったら、本当に僕は幸せなのか?

見返りの無い優しさを振り撒いて何になる?

そんなボランティア精神で心を削って自分の心を殺して他人を救ってそんな助けた他人に心を殺されて

自分の心をフリーマーケットのバーゲンセールで売っ払う感覚ってのは。

教えてくれよ、それで何になったんだ?

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