ともえ様の事件簿
夜空のかけら
事件簿1 勇者喪失事件
あれは、魔王によって蹂躙されていた世界のことだ。
そこに住む人たちは、その魔王によって滅ぼされそうになっていた。
神々は、基本的に世界を作ったあとは放置がほとんど。
一々管理していない。
そんなにマメな(?)神さまは、いない…いないのだが、たまに引っかき回す神はいる。
ともえ様は、その代表格だ。
とある日、この惨状に心を痛めていた神に、ともえ様は言った。
“異世界から勇者を呼びましょう”
あとから考えれば、それは悪魔のささやきだった。
来た異世界からの勇者は、性格に問題があった。
一向に動こうとしない勇者に業を煮やしたともえ様は単身その者に問うた。
なぜ、魔王を討伐しないのか…と。
面倒くさいという回答が返ってきた瞬間、ともえ様渾身の天罰。
勇者は消滅。
世界は、魔王を滅することができなくなり、ほどなくして、住む人々は滅ぼされたという。
*
何よ。私が悪いの?
引き当てた勇者が悪いのよ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます