ド直球Womanの滑りたいのに滑らない人生
@10ma10
始球式
2019年12月31日、結婚前提に始まった交際が1ヶ月で終止符を打った。正確には日付が変わる直前の12月30日に突然お別れのメールが届いた。平たくいうと彼氏に振られたわけだ。彼にとって私との別れは、年内最後の大掃除だったに違いない。
思い返せば2019年は散々な年だった。毎年1月1日に誕生日を迎える恩師に年始の挨拶とお誕生日の連絡をしなかったことから始まり、非常に浮き沈みの激しい年だった。それを証明するかのように、浮かない気持ちを引きずりながら帰省した私に、何も知らない母がかけた一言は「2019年は、あなたにとって非常に星回りの悪い年だったから2020年は良い年になるといいわね。」だった・・・。
年内最終日に友人4人と挨拶を忘れた例の恩師を振り回し、傷ついた心を癒してもらった私は恩師から1つの提案をされる。「年末に振られるってうけるわー。あんたの人生ってホント滑らないよねw面白いから色々回想して、文章におこしてみたら。」と。
「私は滑らない人生なんて望んでない!(滑る人生を送りたい!)」と抗議し、そもそも傷心の私に何を言い出すんだと心の中で思ったが、恩師は魔女のような人物で,
彼女の提案を受け入れて間違いだったことはない。全く前向きではなかったが、しぶしぶ私は筆をとり、過去35年分の回想を始めることとした。
1つ断っておくが、2020年1月1日に引いたおみくじは3枚全て【大吉】である。
それでは、回想を始めることとする。主人公である「私」の気まぐれで回想から現在に戻ることがあるが、しばしお付き合い頂きたい。
※この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。
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