番外編
切り取り共同生活。1
「性行為をしなければ出られらない部屋ってあるじゃない?」
とある日の夕飯中、唐突に菘はそんなことを言いだした。
「はあ、ありますね」
「もし涼が私とそれに閉じ込められたらどうする?」
「なんだそのif」
「いいから」
「そうだな……。その部屋は生活する分には十分な食事や機能があるのか?」
「そうね、三食望むものが出てくるしゲームや携帯とかの娯楽用品も使えるわ」
「だったら、ずっとそこで菘と暮らしとくかな」
俺の返事を聞いて菘は黙り込んでしまった。なんか変なこと言ったかな?
俺はそれでもお前とヤッて部屋から出る! って答えよりはよっぽどマシだと思ったんだけど。
「菘さん?」
心配になって返事を急かしてしまう。
それに対して菘は、
「そうきたか……」
と呟いた。
……なにが?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます