03.それで十分
彼の好みは美人でボンキュッボンなお姉さん。サイズで言うならDかEくらい。Fより上は大きすぎて手に負えない、と困った顔をしていた彼に、パンチを繰り出したのはいつのことだったか。
小さくても気にしないから。なんて、何のフォローにもならない一言に、二度目のパンチを浴びせたことは鮮明に覚えている。
「なんであたしを選んだの?」
「え、なに急に」
「だって、巨乳美人が好きでしょ?」
どうでもいいことはたくさん知ってるのに、一番大事なことは知らないまま。もしもこの関係が、彼にとって意味の無いものだったら。
ゆらゆら。「知りたい」と「知りたくない」の間
で心が揺れる。
「ごめん。好きだから、以外に上手い言葉を見つけ
られない」
(191215)
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