第17話 殻城邸を下見せよ

 天界時間16:59 天界宇宙東部エリア幻獣界 地龍神エリア 殻城邸


 栄次郎:クソッ!人間の小娘の分際でこの俺をコケにしやがって‼︎


 若頭:天界大帝の聖印さえ無ければあの場で殺してやりたかったですぜ。


 予告状を見る栄次郎


 栄次郎:その上、怪盗アマヤドリなんて巫山戯ふざけた野郎までこんな予告状なんぞ寄越しやがって!


 若頭:これまで奴が盗んだ物から察するに、今度のやつもでしょうな。


 栄次郎:猪倉先生も逮捕されてここいらが潮時だな。


 組員:オヤジ、妖魔銀行のモンが来ました。


 栄次郎:通せ。


 組員:ヘイ。


 応接室へ入るケイン


 栄次郎:まぁ、座りな。


 ケイン:はい。


 ソファーに座る前に名刺を渡すケイン


 ケイン:妖魔銀行シーラント諸島連合国支店の天里です。


 栄次郎:ほお!魔界宇宙のシーラント諸島連合国っていやぁ、天界の神々も通うあのリゾート超大国だろう?実は近々あそこに別荘建てる予定なんだよ♪


 ケイン:そうでしたか♪(アンタにゃその予定なんてもう無くなるんだがな)


 栄次郎:しかし、取引先の神聖中央銀行が危ういと聞いて別の銀行に乗り換えようと思ったところにアンタん所の契約の話は助かった♪


 ケイン:それで、当行へ口座を開くと同時に預けたいものとは?


 ジェラルミンケースからティアラを出す栄次郎


 ケイン:これは?


 栄次郎:今朝方、怪盗アマヤドリとかいう奴からコイツを盗むと予告状があった。そこで、魔界宇宙でも5本の指に入るほど堅牢な金庫をお持ちの妖魔銀行本店さんの所の金庫にこれを預けてもらいたい。



 ケイン:ティアラ・・・ですか(あくまではこちらで守るってか、そう簡単に守れるかなってな♪)



 栄次郎:それで、ここにサインすりゃ良いんだな?


 ケイン:銀行は信用が第1、契約書に書かれる際は必ず聖紋もお忘れずに(そろそろ2も下調べが終わる頃か)


 栄次郎:分かった・・・ほらよ、これで良いか?


 契約書を確認しながら話すケイン


 ケイン:・・・はい、これで大丈夫です。それはそうと、魔界のしかもシーラント諸島連合国に別荘なんてよく結構な額するのにそんなお金ありましたね。


 栄次郎:おっと、長生きしたきゃそれ以上詮索は無用だ。


 ケイン:これは失礼しました!(ヴァルキリーの頭部なんて出したらそれこそ自身の首を絞める様なものだしな、当然そうくるか)


 組員:オヤ・・・じゃない、社長そろそろ。

 

 栄次郎:ん?おお、そろそろか。天里さん、悪いがこの後予定があってね。


 ケイン:(こっちもそろそろ頃合いか)分かりました、今後とも当行を宜しくお願いします♪












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