番外編3話 シャルロットの心情 2
中間試験当日の朝もいつも通りの時刻に起きました。今、朝が一番楽しく、登校する時間がすごく楽しみです。
ここ数日、一ノ瀬くんと一緒にいて私は少しずつひかれていっている気がします。やはり小さい頃のあの男の子と重ねているのでしょうか? あの男の子と一ノ瀬くんを重ねるのことは本当に申し訳ない事なのですが...
いつも通り一ノ瀬君と通学をして、自分の席についてから
「一ノ瀬くんはテスト大丈夫ですか」
と尋ねました。すると
「国語は少し不安かな、理系科目は毎日コツコツ勉強していたから大丈夫! シャルロットさんは?」
と全然不安感がなさそうに言ってきました。また私にも聞いてきたので国語は不安ですけど、数学など理系科目は大丈夫ですと答えました。
その後、私は勉強を始めました。数十数分後テストが始まりました。私の手ごたえとしましては、国語は10点ぐらいだという絶望な感じでした。他の理系科目は70~85点ぐらいかなと思います。
テストが終わり、一ノ瀬くんと帰宅をしようとしたら、森本さんと伊藤さんが今から5人で勉強会でもしない? と言ってきました。私は二つ返事で答えると、ほかの二人もokを出していました。
ファミレスにつくとまずは皆さんと食事をしてました。座る席は伊藤さん、私、上野くんの順に座り、向かい側に一ノ瀬くんと森本さんが隣同士で座っています。その後、私は上野くんに英語を教え、一ノ瀬くんは森本さんと伊藤さんに化学を教え始めて勉強が始まりました。
上野くんは理解能力が早くて、文法はスムーズに終わりました。ですが長文だと毎日の積み重ねなのです。なので苦戦をしていて、私も教えることが下手なので教えるの事に苦労しました。
一ノ瀬くんも教えるのに苦労していましたが、途中で伊藤さんが席を離れて、二人で雑談していました。その時、森本さんと一ノ瀬くんがお互いを見ながら笑っているのに少しモヤモヤしました。
最後に森本さんが世界史の勉強を教えてくれました。教え方がすごくうまかったです。ですがやはり歴史の勉強自体が好きじゃないので不安感が残りました。
森本さんに教わっている途中に一ノ瀬くんが森本さんに
「ここの覚え方はある?」
と尋ねていて、森本さんが一ノ瀬くんに教えようと、体をものすごく近づけていました。すると一ノ瀬くんはいつもとは違い、森本さんの顔は見ないで周りに視線をずらし、赤面していました。
私はもしかして一ノ瀬くんと森本さんは付き合ってるのかなと思い、心が痛かったです。こんなに心が痛かったのは初めてです。 やはり私は一ノ瀬くんのことが好きなのかなって思いつい身勝手なことに
「お二人は付き合っているのですか?」
と尋ねてしまいました。いった後に気遣いのない事に気づいてしまって、申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。すると上野くんが二人は付き合っていない。友達だと言ってくれたことにすごくホッとしました。
勉強会が終わり一ノ瀬くんと一緒に帰るとき、私は一ノ瀬くんの顔を一度も見ることができませんでした。家について、つい家族に一ノ瀬くんが彼女いないことを報告してしまいました。家族と話した後は自室に戻って教わったことの復習をして寝ました。
中間試験最終日になり、いつも通りの時間に家を出たらすでに、一ノ瀬くんが待っていました。いつもは私が待っている側ですが、待ってもらっていることがこんなにうれしい事だと思いました。
「お待たせしました! 待たせてしまいすみません」
と言って学校にいつも通り登校しました。
テストが終わるとみんなでテストの話になりました。私は自信満々に英語は満点! と答えてしまい、満点じゃなかったらという後悔も少し出ました。その後に上野くんが私たちに
「テストも終わったし今週の日曜にカラオケどう?」
と提案してくれて、ここにいる4人は全員でいいよと言いました。
テストが返された2日間は本当に最悪の時間でした。
英語はどちらも有言実行通り100点でしたが、国語は11点、世界史は17点と悲惨な点数で、理系科目も1つの教科も80点を行くことができませんでした。本当に悲しかったのですが帰り道に一ノ瀬くんが慰めてくれて、うれしい気持ちでいっぱいになれました。
ここ最近一ノ瀬くんと話していたりほめてもらえたりすると心が満たされる感じがします。また女の人と近くで話していたりするとモヤモヤすることにやっと一ノ瀬大輔のことが好きなんだなと気づきました。
だとしたら早く一ノ瀬くんと付き合えるようにアタックしようと決意しました。
まずは今週の日曜日に名字呼びから名前呼びにしていいか聞こうと思います!
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