4話 休み明けテスト

「今からテストを始めるから席に着け〜」




 20代後半男性の立川聡先生が言うと




「休み明けテストとか最悪だわー」




「テスト勉強した?」




「してないよ〜」




 などクラスメイトから声が聞こえた。そんな中、優輝が




「大輔勉強したか?」




 後ろの席から聞いてきたので、




「ぼちぼちやったよ」




 と答えると




「試験で勝った方が昼飯奢りな」




「了解!」




「ではテストを始める」




テストの合図と同時に2科目のテストが始まった。




 1科目は国語で小論文などの問題で、日頃ある程度本を読んでいるため問題が解けて、2科目の数学は因数分解や高校範囲の平方根の有理化などが出題されて、勉強した範囲が出てくれてラッキーではあったが解けた。




昼休みに入り、隣の席の女子ーーー伊藤雪奈が




「一ノ瀬くんテストできた?」




「できたよ、国語と数学はいい線言ってると思う」




「ほんと? 私数学が全然出来なくて、よかったら中間試験のとき勉強教えてね?」




 といって席を離れていった。そして優輝が話終わった後に話しかけてきて




「俺もなかなかできたぞ、そんなことより昼飯食べよう」




「だな」




昼ご飯はアニメの話とテストの解答を言い合って




「では英語の試験を始める」




 英語の試験が始まってからリスニングが始まり、洋楽を聴いているおかげがリスニングが聞き取れて、長文問題も楽々とこなせた。




「テスト終わったー、大輔は部活には入らないのか? もう5月だから厳しいとは思うけど」




「俺は生徒会に入りたいんだよね、そのために勉強だな」




「生徒会にはいる条件が大変だもんな」




と言われた。




 生徒会に入部届けを出せる条件は


・休み明けテストで上位10%以内


・一年生の中間試験と期末試験の平均順位が上位5%以内


・先生からの推薦状が必要




 また入部届けを出せても入れるわけでは無く、生徒会内でと議論の結果入れるかどうかが決まる。




 3は試験をクリアしていたら大抵はもらえるので1.2をクリアする必要があり、偏差値が高い高校で上位に入るのは大変である。また入ってから成績が落ちると生徒会室で居残り勉強をさせられる。






「まあ頑張るわ」




そして1週間後にテストが返された。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る