【お急ぎの方へ☆サクッとネタバレ】Episode3-A 結婚式には白いドレスで
結論、サイコは2人いた。
主人公・望美の憧れの先輩・笑子さんが、男性同僚(新郎)の結婚式に露出度多めの白いドレスで出席。
新郎と何かあったのではと周りに思わせる笑子さんの言動が原因で、結婚式だけでなく、新郎新婦のあまりにも短い結婚生活は終わってしまう。
男性同僚ならびにその家族に訴えられた笑子さんは、彼らに賠償金を払うために風俗嬢になった。
笑子さんの現在の居場所を”自力で突き止めた”望美は、白いドレス事件の裏側を彼女より聞かされる。
笑子さんは、性格の悪い同僚・優姫に社内不倫を知られたうえに脅され、男性同僚の結婚式に白いドレスで出席を強制される。
優姫は、何もかも完璧で社内からマドンナ扱いされている笑子さんを、”他人の結婚式に白いドレスを着てくる非常識な女”として皆の前で晒し者にしたかったのだ。
当の優姫も、男性同僚にもその花嫁にも何の恨みはなかった。単に「自分の結婚式じゃないから(彼らが)どうなろうと別に構わない」というサイコっぷり。
望美は「(意訳)私は笑子さんの味方ですから。脅されて白いドレスを着るしかなかったんだと、男性同僚&家族に今からでも説明しましょう。だから、風俗は辞めてください」と、笑子さんに懇願。
しかし、笑子さんは首を横に振る。
「(意訳)私自身の選択で、他人の結婚式とその先にあった幸せな生活を壊してしまったのは事実だから」と。
それを聞いた望美は、”笑子さん”を近くにあった置物で殴りつけた。
そのうえ、お風呂場まで引きずっていき、浴槽の中に瀕死状態の笑子さんを横たわらせたうえ、蛇口の水をひねる。
そう、望美も望美でサイコであった。
望美は、笑子さんを「私のオフィーリア(※)」と心の中で呼び、密かに崇拝していた。
※笑子さんは、画家ミレーの絵画『オフィーリア』に容姿と雰囲気が似ている。
風俗嬢とその利用者にも、何やら根強い偏見と嫌悪を持っているらしい望美。
「私は笑子さんには”私のオフィーリア”のままでいて欲しいんです。いいえ、笑子さんは”私のオフィーリア”のままでいるべき女性なんです」と、隠れサイコ・望美の殺意のスイッチは入ってしまった。
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