展示NO.3 イド
空刻の心の奥底に横たわる、光と闇
本展唯一の絵画作品です。
県下でも有名な進学高に進学した空刻は美術部に入部し、成績も優秀で暫くは安定して充実した学生生活を送りました。
しかし三年生に進学する春、転機が訪れます。
中学から引き続き勉強を見てくれていた家庭教師の医学生が、就職の為に上京することとなったのです。
空刻を知る周りの人々は、彼の様子は目に見えては変わらなかったと言います。
しかし美術部の顧問であった教師だけは、空刻の変化をその作品から読み取りました。
暗闇に浮かぶ何万というメガネ。
差し込む一縷の光とほんの僅かなレンズの反射。その、小さな輝き。
その作品世界には確かに彼の喪失感と、その中でも何かを掴もうとする前向きなエネルギーが荒々しいタッチで描かれていました。
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