07 常連客



 私が働かせてもらっている宿屋にはたくさんの常連客がいる。

 みな、主人の人柄の良さに惹かれて利用しているらしい。

 バルドもその一人だとか。


 この辺りには他にも宿はたくさんあるけれど、常連客の人達は気が付いたらここにきてしまうらしい。


 私は主人にもお客さんにも親切にしてもらっていた。


 働くようになって数日後。


 慣れなかった事でもコツが掴めるようになった頃。


 宿に、見慣れないお客さんがやって来た。


 粗暴な態度の目立つ男性客で、遠くから来た人らしい。


 いつも常連客ばかりではないので、たまにはこういう客もくるのだ。


 お客さんの顔をみて、サービスの差別をしてはいけない。


 私はそのお客さんにも丁寧に対応したが、気に障ることがあったらしい。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る